改造を前提としたBTOパソコンの選び方

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将来的に自作PCにチャレンジするために、今なとりあえずBTOパソコンを購入しておいて、あとから改造してスキルを高めようとするなら注意が必要です。

当然、その手順は正しいと思います。私もBTOパソコンを改造してパーツや自作の知識を付けました。しかしいざ改造しようとしたときに不可能だったら意味がないですよね。だから最初に改造を前提としたパーツ選びが欠かせません。

マザーボードの拡張性を確認する

もしもあなたが「あとからサウンドボードを追加しよう」と思っているなら、BTOパソコンの拡張スロットの空きに注意してください。拡張スロットが空いていなければ、内蔵サウンドボードは取り付けられません。

また、PCI Express x1が1つ空いていたとしても、物理干渉で取り付け不可能なんてこともあります。よくあるのがグラフィックボードと拡張スロットが近すぎて、空いているのに付けられない場合です。

拡張スロットだけでなくメモリスロットの空きにも注意してください。ミドルタワーのBTOパソコンなら大抵メモリスロットは4つあって、2つ使用されています。メモリ8GBなら4GB x 2、16GBなら8GB x 2といった具合です。

しかしながら小型デスクトップやノートパソコンだとメモリスロットが2つしかない場合があります。しかも2つとも使用されているのです。メモリを増やすにしても余計に新しいものが必要になります。

互換性のためにパーツの世代は最新を選ぶ

パーツには世代があります。CPUならCore i7の第六世代、グラフィックボードならGTX10シリーズ、メモリならDDR3やDDR4です。

パーツによりますが世代間で互換性がないことがあります。代表的なのがメモリです。メモリは今でもDDR3が採用されていることがありますが、新しいDDR4のメモリは使えません。物理的に挿せないのです。(一部マザーボードは例外)

最新世代のほうが高速ですし、徐々にコスパも逆転します。メモリを増設しようと思ったときに旧世代のパーツしか使えないBTOパソコンだと困るかもしれません。だから最新世代に対応したBTOパソコンがおすすめです。

最新世代に対応しているかどうかは大抵の場合、チップセットで確認できます。ちょっと複雑なので省略しますが、チップセットの型番の数値が大きければ基本的に新しいです。

電源ユニットの容量に余裕を持たせる

BTOパソコンの改造に一番多いのがグラフィックボードの取り付け、あるいは交換です。「とりあえずグラフィックボードなしのBTOパソコンを買っておいて、あとからグラフィックボードを追加しよう」なんて人がたまにいます。

でもBTOパソコン購入時に適切な電源ユニットを選ばないと大変なことになります。グラフィックボードを追加したのに動かない、本来の半分の性能しか出ない、なんて事態になるかもしれません。

グラフィックボードは電源ユニットの容量を必要とします。だから「オンラインゲーム(PCゲーム)におすすめのBTOデスクトップパソコン」で紹介したようなゲーミングPCには大容量の電源ユニットが搭載されています。一方、グラフィックボードなしのBTOパソコンはそこまで電源容量は多くありません。

そんなBTOパソコンにグラフィックボードを追加しても、電源不足でグラフィックボードが動作しない危険性があります。あるいは動いても全然性能が出ません。実際私も経験があるのですが、本当に動きませんでした。

しかも普通のBTOパソコンはグラフィックボードをあとから追加することを想定していないので、大容量の電源ユニットを選べないことが多いのです。

よって、ゲーミングPCが欲しいならあとから追加するのではなく、最初からグラフィックボードが搭載されているものを選んだほうが安全です。電源ユニットの交換まで改造する気があるなら別の話ですが・・・。

ゲーミングPCを購入して、数年後にグラフィックボードを交換する予定の人も電源ユニットの容量には余裕を持たせてください。

ミドルスペックを購入してあとからハイスペックに改造する場合、グラフィックボードが要求する電源容量に間違いなく差が出ます。電源不足なんて最悪ですよね。改造を前提とするなら購入な電源ユニットを必ず選んでください。