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「パソコンを自作するか、それともBTOにするか」で悩んでいる人ってたくさんいます。悩むポイントって大体決まっていて、価格と手間に集約されることがほとんどです。でもそれ以外の違いも色々とあります。
ではあなたにとって自作パソコンがいいのか、BTOパソコンにすべきなのかを決めるためにどのような違いがあるのかまとめてみます。
自作もBTOも価格差はほとんどない
まず一番の勘違いポイントが「自作パソコンのほうが安い」というものです。日本国内のBTOパソコンは異常なほど安いため、実は自作もBTOも価格は同じくらいになります。むしろBTOパソコンのほうが安いこともあるくらいです。
こんなことを書くと「組み立て料金がかかるのだから、BTOパソコンのほうが高くないとおかしい」なんて思う人もいるでしょう。確かにBTOパソコンはパーツを組み立てて販売することで利益を上げています。
しかしそもそも私達が購入するパーツの価格と、BTOが仕入れているパーツの価格にはあまりに大きな差があります。そりゃそうですよね。パーツショップだって仕入れ値と販売価格の差額で儲けているのですから、市場価格と仕入れ値に差があるのは当然です。
しかも大手のBTOメーカーになるほど大量にパーツを仕入れるため、その仕入れ価格はどんどん下がっていきます。中規模BTOメーカーより大手BTOメーカーのほうが安い傾向があるのは、こういう理由です。
だから「安く済ませたいから自作を選ぶ!」は間違っています。価格が同じなら手間がかからないBTOパソコンのほうがおすすめです。
自作パソコンは組み立てとセットアップの手間がかかる
BTOパソコンはデスクトップもノートも完成品が送られてきます。電源を入れたら、Windowsの初期設定を完了させるだけですぐに使えます。電源を入れてから1分後には使えるでしょう。
一方で自作パソコンは非常に手間がかかります。まずすべてのパーツを自分で購入しなければなりません。OSもパッケージが必要ですね。そこから組み立てて、電源を入れて、ドライバやWindowsのインストールを完了させて・・・と少なくとも1週間はかかるでしょう。
初めて自作パソコンにチャレンジするならトラブル(組み立ての間違い等)もきっと起きますから、さらに時間と手間がかかります。もっと言うとパーツを破損させるリスクも考えなければなりません。
「自作パソコンはプラモデルみたいなもの」なんて比喩されることが多いです。確かにそれくらいの難易度でしょう。それほど難しくはありません。でもBTOパソコンより時間と手間がかかり、リスクがあることは覚えておきましょう。
BTOパソコンの保証のほうが優しい
BTOパソコンはパソコン本体に保証が付きます。自作パソコンの場合はパーツごとに保証が付きます。BTOパソコンを購入したのに電源が入らなかったら、自分で原因を究明する必要がありません。保証期間内ならBTOメーカーがすべて無料で修理してくれます。
自作パソコンの場合は壊れたらまず自分でどのパーツに原因があるのかを調べなければなりません。電源が入らなかったら、あなたは自分で原因を調査できますか?電源ユニット、マザーボード、メモリ等のどれが原因か特定しないと、パーツの保証を受けられません。
自作パソコンは好きなパーツを選べる
ここまで読んで「自作パソコンはデメリットしかないの?」と思うかもしれませんが、メリットもしっかりあります。まず何よりも好きなパーツを選べるのが最大のメリットです。
BTOパソコンはカスタマイズできるわけですが、選べるパーツの種類には限度があります。各パーツを自分が信頼しているメーカーで揃えたいと思うなら自作パソコンにする意味があるでしょう。
あるいは中古パーツをかき集めて、激安の自作パソコンにするなんてこともできます。もちろん中古パーツだと保証がないものがほとんどで、本当の意味で自己責任になってしまうわけですが、そのリスクを負う覚悟があるならチャレンジする価値があります。
とはいえ、やはり多くの人には自作パソコンよりもBTOパソコンをおすすめしたいです。BTOパソコンの価格が下がった今となっては、自作パソコンはただの趣味でしかありません。組み立てること自体を楽しむ趣味になっています。
以上の違いを理解した上でどちらか選んでみてください。参考になれば幸いです。