コミット済みメモリが増える現象がWindows11へのアプデで完治した件

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これまで数回にわたってレポートしてきた「Windows10環境でコミット済みメモリが増え続ける件」ですが、完治に至ったようなのでレポートします。

ちなみに、前回・前々回の記事はこちらです。

・前回:https://bto-mania.com/blog/6548
・前々回:https://bto-mania.com/blog/6485

「コミット済みメモリ」に関するこれまでの経緯

まず、簡単にこれまでの経緯を説明します。

ことの発端は、2025年の1月末ごろでした。突然、私のPCが「out of memory」のエラーを吐くようになったのです。

このエラー自体は単純で、要は「メモリ不足」の場合に出ます。しかしメモリ不足などここ数年経験したことがありません。

ブラウザで何かのリンクをクリックすると「out of memory」に関するエラーがでて読み込めないのですが、たかがブラウジングで16GBのメモリが消費されるわけもないし…。と不思議でした。

タスクマネージャーを見ると、物理メモリ量には余裕がありました。16GBのうち半分ほどしか使用していません。

しかしよく見ると「コミット済み」メモリが設定容量の最大値に近いところまで肥大化していることがわかり、これかと。

その後いろいろ調べていくと、要はコミット済みメモリとは「物理メモリ+ページングファイル」の合計で、ここが不足するとメモリ不足と同様の不具合が出るとのこと。

この事象を解決すべく、

・ページングファイルのオフ→オン(前々回:https://bto-mania.com/blog/6485
・ページングファイルの置き場所を変える(前回:https://bto-mania.com/blog/6548

などの試行錯誤を続けました。実はその後も同様の事象はおさまっていませんでした。

sfc /scannow DSIMも効果なし

念のため、Windows10の定番メンテナンスである、「sfc /scannow」「DISM /Cleanup-Image」なども実行しました。

残念ながらこちらも効果なし。相変わらず起動から2日弱でコミット済みメモリが満杯になり、動作が不安定になっていました。

実際には、「何かのドライバが読み込み不良を起こしていて、メモリリークが出ているのかな」と考えていろいろ調査したのですが、原因は特定できず。

仕方ないので、2日ごとに再起動する運用で事なきを得ていました。

Windows11へのアプデで何故か完治

半ばあきらめかけていたのですが、思わぬところで完治しました。端的に言うと「Windows11へのアップグレードで症状が治まった」のです。

あまりにもあっけなく、そしてやっぱり原因がわかりませんでしたが、おそらくアップグレードによってドライバ関連の読み込みが正常化されたのかなと。

ちなみに、アップグレード時に「ene.sys」というMSIのLED関連のドライバが脆弱性があるとかで読み込めない、といったエラーが出ていました。もしかするとこのドライバが何か悪さをしていたのかな…?と勘ぐってしまいますが、真相は闇の中です。

ということで、もしかするとコミット済みメモリの以上増加は、「OSの再インストール」で治るかもしれません。私の場合は、アップグレードインストールでしたが、それ自体がよかったのか、それともその後の各種パッチ適用で治ったのかは不明です。

ちなみにWindows11でも同様の事象があるようなので、その場合は最終的にOSのクリーンインストールが必要なのかもしれないですね。

釈然としない治り方でしたが、何かの参考になれば。