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CPU内蔵のGPU、つなりiGPUの分野では、IntelよりもAMDが先行しています。特にAMDのAPUはローエンドGPUレベルの描画性能を持ち、安くゲーミングPCを構築できるパーツです。
このAPUに追いつけ追い越せと開発されているのが、IntelのiGPU。特に、2020年は「Iris Plus」に注目です。
第10世代搭載の「Iris Plus」とは?
Iris Plusは第10世代Intel製CPUの上位モデルに搭載されるiGPUです。それまでの「UHD Graphics 620」に比べてかなりの性能向上を果たすと見られています。具体的には、ゲームプレイ時のフレームレートが最大1.8倍に達するとのこと。
また、ライバルとなるAMDのiGPU「Radeon RX Vega」と比べても遜色がない性能を持つと発表されており、iGPUの分野でIntelが躍進する可能性を示唆しました。
例えば、第10世代CPUの一角である「Core i7-1065G7」では、Ryzen 7 3700Uとの性能比較においてほぼ互角以上の結果を叩き出しています。
iGPUといえばAMDと言う時代は、もうすぐ終わるのかもしれませんね。
Iris Plusのベンチマーク
実際にCore i7-1065G7でベンチマークを走らせると、次のような結果が得られます。
ドラゴンクエスト10でのベンチマーク比較
Intel Iris Plus(Core i7-1065G7) | 約8000 |
Radeon RX Vega 10(Ryzen 7 3700U) | 約7400 |
Intel UHD 620 | 約4700 |
AMDのノートPC向けCPUであるRyzen 7 3700Uよりも描画性能は上、ということがわかります。
また、従来のIntel製iGPU(UHD620)に比べると、1.7倍のスコアとなっており、Intelの公式発表(1.8倍)は決して誇大ではないことはっきりしました。
ちなみにドラクエ10ベンチマークのスコアでは「7000~9999」が「とても快適」というレベルであり、もはやMMORPGレベルならiGPUで何ら問題ない時代が到来しそうです。
Iris Plus搭載の「Core i7-1065G7」
Core i7-1065G7はコードネーム「Ice Lake」と呼ばれる第10世代CPUに属しています。詳細なスペックは以下のとおり。
Core i7-1065G7のスペック
コア数(スレッド数) | 物理4コア8スレッド |
動作クロック周波数 | 1.3~3.9GHz動作 |
製造プロセス | 10nmプロセス |
TDP | 15W |
cTDP | 12~25W |
内蔵GPU | Intel Iris Plus 0.3~1.1GHz動作 |
今後、ライトゲーマー向けのPCにも搭載が進むと考えられます。私ならば、「IdeaPad C340」あたりを狙うかもしれません。
15インチ2-in-1ノートPCで、タブレット的な使い方もできるため、ゲーム+軽作業用途として大変便利です。メモリを16GB積んでいながら価格10万円未満。薄型モバイルノートとしては決して高くありませんよね。