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毎年夏になると、CPUクーラーの話題が増えてきます。とくにここ10年くらいは猛暑続きですので、どうしても冷却に気を使いますよね。
しかし、冷却はお金をかけるほど良くなる、というものでもありません。どこかで予算の線引が必要です。
そこで今回は、予算5000円という制限の中で購入できる新たなCPUクーラーの定番モデルを紹介します。
なぜ5000円という制限なのか?
なぜ5000円という数字にこだわるかというと、コスパに優れる製品が多い価格帯だからです。
私は過去に、空冷のCPUクーラーを15個ほど購入したことがありますが、コスパの良いモデルが3500~5000円前後に集中していました。
特に3000円程度のものとの差が結構あり、1000~2000円プラスすることで冷却能力が一気に高くなる場合がよくありましたね。
もちろん、1万円まで予算を上げるともっと選択肢が増えるのですが、この辺のグレードになるとベースの技術は5000円のモデルと同じであることが多いです。
5000円のモデルよりもヒートシンクやフィンが少し大きかったり、ファンの数が1個から2個になったり、というのが1万円という価格帯なわけですね。
ちなみに有名メーカーの人気モデルをざっと上げると、
・サイズ 虎徹Mark2 Rev.B SCKTT-2100…約4000円
・オウルテック Silent Cooler OWL-SC200V2…約4000円
という具合です。どちらも一度は目にしたことがあるモデルではないでしょうか。このあたりはミドルレンジ上位クラスのCPUまで余裕で対応しており、その価格からは想像しにくいほどの冷却性能を持つモデルばかりです。
5000円以下のCPUクーラーの新定番2モデル
前述のサイズ、オウルテックはCPUクーラーをはじめとした冷却ソリューションで知名度の高いメーカーですよね。
ここで紹介するのは、この2メーカー以外から出されている新しいモデルです。
バランスの良さが光るAK400
まず最初に紹介するのがDEEPCOOL の「AK400」。価格は約3600~4000円で、十分に5000円を切っています。
DEEPCOOLのモデルの中ではエントリークラスに属しますが、作りの良さは太鼓判レベルですね。スペックは以下のとおりです。
AK400のスペック
バックプレート方式採用
サイドフロータイプ
12センチファン
幅12.7センチ、厚さ4.5センチのヒートシンク採用
ヒートパイプは6mm×4
重量は664g
風量66.47cfm、ノイズレベル29dB以下
特に特筆すべきは付属のファンで、ベアリング部分に流体軸受けを採用。4隅には制振ラバーを設置しており、サイズのカゼフレックスに似た構造ですね。
また、本体はスタンダードなサイドフローモデルでありながら、バックプレート採用でしっかりと固定でき、周囲への干渉もなし。全体的なつくりの良さやバランスが評価されて、価格コムでも1位を獲得しているようです。
全高7.5センチのトップフロー「GI-46U-V2」
2番目に紹介するのは、Shenzhen Fluence Technologyの「GI-46U-V2」です。価格は4500円程度。
こちらは、ここ数年で増えてきた薄型のトップフロータイプですね。ただし、このタイプによくある17mmの薄型12センチファンではなく、25mmの通常12センチファンを採用している点が特長。
十分な厚みのあるファンを採用することで、薄型でありながら冷却能力は高めです。その分ヒートシンクは薄いのですが、CPU設置部分との空間を狭めることで全体的な薄さを実現している模様。
このモデルは6mmヒートパイプも4本あるので、省スペースでありながらしっかり冷却性能も確保できています。
最低回転数はやや高め(1000rpm)ですが、省スペースケースやITXケースなどで高さ制限が厳しい場合に活躍しそうです。
トップフロータイプは、周辺のコンデンサや回路も同時に冷やしてくれるので、実はコスパが良いソリューションです。小型のPCケースには最適な空冷CPUクーラーのひとつかもしれません。