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2018年4月、Intelの第8世代CPUが大幅にラインナップを増やしてリニューアルしました。その中でもCore i5以下のローエンド~ミドルレンジはこれまでにない補強ぶりで、選択肢が大幅に増えています。
さらに一部のユーザーから注目を集めているローエンドモデルも気になるところ。一体、上位モデルと比べてどのくらいの差があるのでしょうか。
コスパ重視ユーザー注目のPentium Gシリーズ
Core i3 シリーズの1ランク下に位置する「Pentium G」は、物理コア数が2でi3の半分、さらにキャッシュが縮小されている廉価版CPUです。ただし、動作クロック自体は上位モデルより高く、使い方によっては十分な性能が期待できます。
ラインナップはPentium G5600、G5500、G5400の3種類。この中からG5400をチョイスしてCore i3 8100とベンチマークを比較すると、以下のようになります。
3D Mark Fire Strike
Pentium G5400…6365
Core i3 8100…8087
PC Mark8
Pentium G5400…4580
Core i3 8100…5228
Passmark PerformanceTest(CPU Mark)
Pentium G5400…5466
Core i3 8100…5629
注目すべきはPassmark PerformanceTest(CPU Mark)で、Core i3 8100とほとんど差がない事ですね。物理コア数の少なさをスレッド数と動作クロックで補っていると考えて良いでしょう。
また、その他のテストではAVX命令の有無で差がついていると考えられます。Pentium GやCeleronGでは、AVX命令に対応していないことから、動画編集・エンコード処理などでは上位モデルとの差が大きくなるのです。
Celeron G4900のベンチマーク結果
同じようにCeleron G4900をベンチマークすると、以下のようになります。
3D Mark Fire Strike
Celeron G4900…3397
Pentium G5400…6365
Core i3 8100…8087
PC Mark8
Celeron G4900…3844
Pentium G5400…4580
Core i3 8100…5228
Passmark PerformanceTest(CPU Mark)
Celeron G4900…3488
Pentium G5400…5466
Core i3 8100…5629
Pentium Gシリーズよりもスレッド数が少なく(2コア2スレッド)、動作クロックも落ちるPentium Gシリーズでは、上位モデルとの差が大きくなっています。
また、L3キャッシュがPentium Gシリーズの半分(2MB)という点も大きいでしょう。普段使いでは問題ありませんが、ゲーミングPC用となるとGPUのボトルネックにもなりますし、候補からは外れてきそうですね。
ゲーミングPC用としてはPentium Gが最低ラインか?
マルチメディア処理(動画編集・エンコード)を含まない場合は、Coire i3 8100に迫る性能を見せるPentium G。このあたりがゲーミングPC用CPUとしての最低ラインになりそうですね。
GPUのボトルネックにならず、ミドルレンジ以上のGPUをしっかり動かしていけることが重要です。ちなみにPentium G5400は約8000円と、Core i3 8100(約13500円)よりも大幅に安いです。コスパ重視のゲーミングPCやサブマシンの中心を担うCPUになりそうですね。