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毎年のように猛暑のニュースが世間をにぎわすようになって早数年。都市部では5月後半~10月前半まで30度以上の猛暑に見舞われるため、1年の半分近くが暑いという状況が続いています。
これはPCゲーマーにとって由々しき事態。そこでPCパーツだけに頼らない、ゲーミングPCの冷却術を紹介します。
ゲーミングPCは「環境」で冷やす!
最近は簡易水冷の普及で、ゲーミングPCの冷却事情も変わってきました。しかし、物理4コア以上のメニーコアGPUが当たり前になり、小型化が進むゲーミングPCにおいて、冷却は常に注意すべき事柄です。
PCの冷却をPCパーツだけで完璧にしようとすると、かなりの予算が必要です。そこで、視点を変えた冷却方法を試してみましょう。まず、空冷システムの場合はPC内に吸気される空気の温度が重要です。つまり、室温を下げれば冷却効率が上がることになります。
では室温を下げるためにはどうすればよいかというと、「室内のエアフロー」を強化するのです。単に冷房で室温を下げるだけではなく、サーキュレーターを併用して室内の空気を循環させます。
こうすることで、冷房で冷やした空気が万遍無く部屋内を循環し、室温を低く保つことが可能です。また、ゲーミングPCから排出された暖かい空気が一か所にたまりにくくなるというメリットもあるのです。
イメージとしては、自室を巨大なPCケースと考え、その中にゲーミングPC(PCパーツ)があるという感覚ですね。
USB駆動の強力扇風機を使う
またほかの方法として、USB電力で駆動する強力な小型扇風機でPC周辺を冷やすというものがあります。例えば、グリーンハウスの「GH-FANSWG」は、USB3.0駆動ながら最大5.2m/sを誇り、本格的な小型扇風機です。
これをPCケースの吸気部分付近に向けて稼働させることで、冷却能力を上げることができます。また、PCケース全体がヒートシンク構造になっている場合は、特に効果的です。
Streacom社の「DB4」のようなケースですね。小型扇風機を組み合わせて、夏場だけは扇風機を稼働、それ以外はファンレスという運用が可能になりそうです。
これだけはやってはいけない!禁断の冷却方法
逆に、一見よく冷えそうに見えても絶対に避けるべき冷却方法もあります。それは「保冷材の直張り」や「水分の噴射」です。これらはPCケースだけが冷えて内部の温度が変わらないばかりか、「結露による故障」を招く可能性が高くなり、非常に危険。
ストレージの故障は温度よりも湿度が原因という研究結果もあるほどで、氷や水を直接PCに接触させる方法は避けておきましょう。前述したように、できるだけ部屋全体の空気を循環させつつ冷やし、その中でPCを動かすことに注力したほうが良さそうです。