OSなしの格安PCでゲームをする方法

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半導体不足や資源高の影響で、PCも価格が上昇してきています。そこで、できるだけ安くゲーミングPCを作る方法として「OS無しの中古PC」を買う方法を検討してみましょう。

実は、OS無しのモデルであっても、かなりのゲームタイトルが遊べます。それはSteam(Valve社)が開発した「Proton」があるからです。

まずはLinuxをインストール

OS無しの中古PCを購入する際には、まずGPUがしっかり搭載されているかを確認しましょう。

今回はSteamのタイトルがターゲットですので、おおよそGTX1050TiレベルのGPUが搭載されていればまずは合格です。

タイトルによってはCPUの内蔵グラフィックでも問題ないことがあるので、その点も要確認。

次にOS無しの中古PCに無料のOS「Linux」をインストールします。Linuxはいろいろな種類がありますが、おすすめはとりあえずUbuntuですね。

UbutuならばGUIが良くできているので、Windowsからでもあまり違和感がなく移行できると思います。

Ubuntuがインストールできたら、Steam公式から「Steamクライアント」をインストールしましょう。

SteamクライアントでProtonを有効化

Steamクライアントをインストールしたら、次のように操作を行ってください。

  1. ウィンドウ左上の「steam」「設定」「アカウント」から「ベータへの参加」欄で「変更」を押し「Steam Beta Update」 を選択
  2. Linux 非対応のタイトルのプロパティを開く
  3. 「Steam Play」 で「他の全てのタイトルで Steam Play を有効化」にチェックを入れる、もしくは各ゲームタイトルのプロパティから「特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する」をチェック

以下でProtonが有効化されます。

Linux+Protonでかなりのゲームが遊べてしまう

ちなみにProtonとはSteamのゲームをLinuxでもプレイできるようにする互換パッケージです。Protonでプレイ可能なゲームタイトル数は17000本近くになっているため、「とりあえず何かSteamのゲームをやりたい」という場合には最適。

元のゲームタイトルがLinuxを標準サポートしていない場合でも、Protonの対応リストに入っていれば問題ありません。

実際にProtonの登場後、Linuxにネイティブ対応するタイトルは減っているそうで、「無理にLinuxに対応しなくてもProton経由でプレイできる」ことが知れ渡ってきたのかもしれませんね。

Protonでプレイ可能なゲームは「ProtonDB(https://www.protondb.com/)」で検索可能です。

2021年11月時点でも、「カウンターストライク」「PUBG」「グランドセフトオート」などの有名タイトルが並んでいます。

個人的には海外MMOの傑作「Path of Exile」が対応しているのが驚きですね。MMOは作りが非常に複雑かつ規模も大きいので、Linuxでプレイできるタイトルはほとんどありませんので…

ただ、ProtonDBのタイトル別評価を見てると「ハングしたあと始まらない」「グラフィック設定を変更後、プレイできるようになった」といった報告があるため、ある程度は自分で設定をいじる必要があるでしょう。

もし格安のゲーミングPCが欲しいのであれば、OS無し中古モデルにLinuxをインストールし、ProtonでSteamタイトルをプレイしてみてはいかがでしょうか。