ATX3.0電源は2023年以降に買うべきかもしれない

いよいよ本格的な普及期にさしかかろうとしているATX3.0電源ですが、私は2023年以降に購入しようと考えています。

GPUの消費電力が右肩上がりの状態で、なおかつGPUスパイクへの対応も必要になる中、ATX3.0への移行はほぼ必須。

しかし、「真のATX3.0」が登場するまでは、様子見が良いかもしれません。

ATX3.0の特性が満たされなくてもATX3.0表記

まずざっくりとATX3.0対応電源の概要(ATX2.0との違い)を説明しますね。

・GPU用の専用電力供給コネクタ「12VHPWRコネクタ」を追加。最大600Wまで対応
・GPUへの電力供給コネクタへの出力は600/450/300/150Wの間を変動
・450W以上の電源すべてに12VHPWRコネクタを装備
・PCIeに追加されるカード側が電力制限を設定可能
・耐久性の向上(年間175,200回オン/オフを想定)
・12V帯の電圧最大12.2Vまで上昇、電圧降下を抑制

現時点で特に注目されているのが「12VHPWR」の実装で、このコネクタとケーブルが付属している電源が「ATX3.0対応」と呼ばれています。

しかし、実際には現行のATX2.52と中身がほとんど同じであり、単に12VHPWRを後付けしていることが多いのです。

また、GPUへの電力供給も150~600Wまでを変動するようには作られておらず、最も高い600W近辺に固定されている製品が大半。

ATX3.0の最も大きな特徴は「12VHPWR」の実装と、GPUへの電力供給量が可変であることの2点です。この2点のうち、後者が満たされていない製品が大量に出回っています。

そもそもATX3.0自体が、外部の第三者から公平な視点で認証を受けるようなものではないことから、名乗ったもの勝ちというのが実情のようですね。

真のATX3.0電源はいつ登場する?

では、「12VHPWR」をしっかりと持ち、なおかつ電力供給量を電源容量に応じて変化させられるという、「真のATX3.0電源」が登場するのはいつなのでしょうか。

これについては、個人向けPC市場に出回るのは早くても2023年になるというのが私の予想です。

そもそも「12VHPWR」の実装はともかくとして、GPUへの電力供給を状況に応じて変化させるなどという高度な機能を電源に付与できるのか疑問です。

技術的には可能だと思いますが、本当に作られたとしてもまず投入されるのはビジネス用途なサーバー向け市場でしょうね。

2022年末では、有名な電源メーカーが開発したとの情報もありませんし、CorsairやXPGあたりがしっかり時間をかけて開発した製品を待つのが正解かもしれません。

ATX2.x+12VHPWRでも大半の人は十分かもしれない

とはいえ、電源は他のパーツのように外しておくこともできませんし、故障や性能不足があればすぐに交換・稼働するものですよね。

とりあえず、どうしても新しい電源が必要となったら、いま市場に出回っている「ATX2.x+12VHPWR」な電源でも問題ないと思います。

こうした電源も表記はATX3.0となっていますが、実際にはATX2.0世代の電源に12VHPWRが付与されているだけです。それでも、GPUスパイクへの本格対応はまだ先だとおもいますが…。

規格の構想自体は素晴らしいので、真のATX3.0電源が早く出回るようになれば良いですね。