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PCケースは大型になるほど拡張性が増しますが、見た目や取り回しの良さ、インテリア性ならば圧倒的に小型ケースですよね。
しかし、小型PCケースは厚み(マザーボードを底面とした場合は高さ)が圧倒的に不足しがちなため、CPUクーラーの大きさに制限が出てしまいます。
そこで薄型でも十分な冷却性能をもつロープロファイルCPUクーラーに注目してみましょう。
ロープルファイルCPUクーラーとは
ロープロファイルCPUクーラーとは、その名のとおり「背が低い(ロープロファイル)」タイプのCPUクーラーです。
最近のCPUクーラーは、サイドフロー型が主流になったせいか、軒並み背が高いですよね。しかし背の高さ=PCの厚みになるので、小型のPCケースでは装着できないこともあります。
そこでロープロファイルCPUクーラーが役立つのですが、実はあまり選択肢がありません。
CPUに付属しているリテールクーラーは確かにロープロファイル仕様なのですが、そもそも冷却力があまり高くありませんしうるさいですよね。
静音性・冷却能力を兼ね備えたロープロファイルCPUクーラーは貴重なのです。そこで、個人的な主観ベースではありますが、ロープロファイルCPUクーラーのおすすめをまとめてみました。
ロープロファイルCPUクーラーのおすすめ
アイネックス「CC-06」シリーズ
そこまで冷却能力が高くなくてよいので、純正CPUクーラー+アルファの性能と静音性が欲しいという方にはCC-06シリーズがおすすめです。
LGA1151および1200対応のCPUクーラーですが、純正クーラーとほとんど同じ高さにもかかわらず冷却能力と静音性は確実にアップします。
CC-06シリーズにはいくつかのバリエーションがあり、青色LED内蔵の「CC-06B」、LEDなしの「CC-06S」、銅柱内蔵のRGB仕様モデル「CC-06CR」などが発売中です。
私はCC-06Sを保有していますが、「OCなど特別なことをしなければずっとこれでいいのでは?」というくらい安定していますね。ちなみに高さは62mmなので、ほとんどの小型PCケースに対応します。
be quiet!「Pure Rock LP」
2022年時点でロープロファイルCPUクーラーの本命ともいえるのがbe quiet!の「Pure Rock LP」です。
高さはなんと45mmで前述のCC-06よりさらに17mmも低くなっています。そもそもこの製品はmini-ITX用として作られているようですね。
この薄さでありながらヒートパイプ3本を備えたトップフロー型、Intel・AMD両対応、そして3年間のメーカー保証付きという充実の仕様。
形状は大型のヒートシンクにファンが直付けされたようなタイプであり、いわゆるサイドフロー型CPUクーラーを簡易にしたような仕組みに見えます。
Thermalright「AXP90-X36」
こちらはさらに薄く、なんと高さ36mmです。4本のヒートパイプを備えた本格派で、ノイズレベルは22.4dBAというのですから、かなりの静音仕様。
Pure Rock LPがもし日本で販売されなければ、引き続きこのAXP90-X36がロープロファイルCPUクーラーの定番になりそうな気がします。
40mm近辺になると極端に選択肢がなくなるので、気になる方はぜひ1個確保しておきましょう。