CPUの中古は「リマーク品」に注意

CPUはPCパーツの中でも劣化しにくく、物理的な損傷がなければ中古でも新品と同様の性能を発揮します。

しかし、すべての中古CPUが安全というわけではありません。あまり知られていませんが「リマーク品」を買ってしまうと、思わぬトラブルに見舞われることもあるからです。

そこで、中古CPU購入時に気を付けたい「リマーク品」について紹介したいと思います。

リマーク品=「刻印を書き換えたCPU」

CPUは、ヒートスプレッド部分(銀色の四角形の部分)に、モデル名や動作クロック名が記載されていますよね。

例えば「Core i5-6500 SR2BX 3.2GHZ」といった表記です。これは原則として出荷前に刻まれ、以降は一切変わることがありません。

しかし、この刻印を別のCPUのものに書き換え、不正に販売している業者がいます。これを「リマーク品」と呼んでいるわけです。

リマーク品の何がいけないかというと、「低グレードのCPUを高グレードのCPUに見せかける」点です。

具体例を挙げるならば、リマーク品では、Core i3 がCore i5になっていることもあります。ここまで大っぴらではなくとも、定格3Ghzのモデルを1ランク上の3.3Ghzのモデルに書き換えているようなケースもあるでしょう。

もちろん、刻印を変えているだけなのでBIOSをチェックすれば簡単に見破ることが出来ます。しかし、最近のCPUは2.9GHzと3.1Ghzのようにモデル間で動作クロックに差があまりないために、見逃がされることもあるようですね。

リマーク品がよく出回っているのは、ネットオークションやフリマアプリです。

「ジャンク品」「正常動作品」に関わらず、この2つはリマーク品が最も出回りやすい場所だと言えます。

特に「知識がないので詳しいことにはお答えできません」といった表記がある商品は、注意したほうが良さそうです。

リマーク品を見破るための方法

Intel製CPUであれば「FPO番号」を紹介することでリマーク品かどうかを見破れることがあります。

FPO番号とは動作クロック数の下、つまりヒートスプレッダ上の4行の刻印の一番下にある、数字とアルファベットの羅列です。

これをIntel公式サイトにある「保証に関する情報」で入力し、保証情報を調べます。

製品タイプ⇒プロセッサーを選択した状態で「バッチナンバー(FPO)」に値を入力すると、もし正規の製品ならば保証情報が表示されます。

しかしリマーク品ではFPO番号が虚偽であるために、保証情報が出てこないのです。また、もしリマーク前の刻印をそのまま使っていたとすれば、本来のモデル名が見れますので、見破ることが出来ますね。

もう一つの方法は、CPUの裏面写真を見せてもらうことです。CPUの裏面は針のようなものがびっしりと敷き詰められていますが、その面積と形がモデルによって違います。

ただし、これはCPUの裏面に関する知識が必要なので、初心者には難しい方法でしょうね。

リマーク品をつかまないために

中古CPUはうまく使えばコスパ抜群のアップグレードパスに成り得ますが、購入ルートには注意してください。

まず、ネットオークションやフリマでの「知識がないのでよくわからない」といった出品者からは購入を控えることが第一です。

また、できれば大手BTOショップが運営する中古パーツ販売から購入するようにしましょう。これらは、購入時にショップによるチェックが入っているため、リマーク品はまず存在しません。

ちなみにCPU以外でもリマーク品は存在するため、GPUやストレージについても注意したいところですね。