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CPUは熱対策が重要と言われますが、具体的に何度までが安全なのかは、人によって意見が分かれます。CPUの安全な温度を知っておけば、OC(オーバークロック)時の目安になります。ゲーミングPCをハードに使いこなすためには、必須の知識といえるでしょう。
そこでCPUの安全な温度について解説したいと思います。
クーラーなしのCPUはどこまで温度があがる?
一昔前、ある雑誌の特集で「CPUで目玉焼きを焼く」というものがありました。いわゆるネタ系の記事だったのですが、CPUクーラー無しでCPUを稼働させ、その上にフライパンを設置し、生卵を落とすという企画です。
結果はどうなったかというと、やや時間はかかるものの、目玉焼きが出来てしまいます。実はこの企画、youtube上に動画を挙げている人がいるのですが、本当に目玉焼きが焼けているのです。
つまり、CPUはそれだけ熱を発するものであり、CPUクーラー無しでは簡単に100度以上になります。これだけの熱を発するパーツですから、温度管理が重視されるのは当然のことだといえるでしょう。
安全なCPUの温度は?
Intel社の公式見解では、CPUが稼働できる熱の限界は「100度」とされています。しかしこれはあくまでも「動作する」というレベルで、安全に使える温度ではありません。
では安全な温度は何度かというと「60度から80度」が一般的です。自作歴の長いベテランの間では、最高でも60度前後を目指すことが多いようですね。
もう少し具体的に言うと、
アイドル時(低負荷時) | 室温~40度前後 |
高付加時 | 60度からマックス80度 |
という具合になるでしょう。公式で100度まで動作するとはいえ、何年も使い続けることを考えれば、できるだけ低い温度を目指すべきだと言えます。メモリはグラボについては「PCパーツごとの適正温度範囲まとめ」の記事をご覧ください。
あとは温度を監視するために「ゲーミングPCの温度管理に役立つフリーツール」を導入しておくと色々と便利です。
CPU冷却の肝は「グリス」と「クーラー」
CPUをしっかり冷却するには「グリスの質・塗り方」と「CPUクーラーの性能」が重要です。
よく勘違いしている方がいるのですが、単にCPUクーラーを高いものに交換すれば良いわけではありません。どんなに性能が良いCPUクーラーでも、CPU⇒グリス⇒CPUクーラーという熱伝導のコースが確立されていなければ、その性能を発揮できないのです。
したがって、CPUクーラーを交換するときは、グリスも合わせて購入するようにしましょう。クーラー付属のシリコングリスでも良いのですが、高品質なグリスを別途購入して塗ると、冷却性能がかなり高くなりますよ。
個人的にはThermal Grizzly社の「Kryonaut」あたりがおすすめですね。1g単位から購入できるので、無駄になりにくいのも嬉しいところです。