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SSD全盛の時代にあって、まだまだHDDを使い続ける人たちがいます。実は私もその一人。HDDは、読書速度こそSSDよりも大きく見劣りしますが、大容量データ専用のストレージとしては非常にコスパがいいからです。
しかし、SSDもどんどん安くなっていますし、コスパ狙いも微妙では?と感じる方がいるかもしれません。
そこで、HDDは一体どのくらいの容量から狙うべきなのか、コスパの頂上を調べてみたいと思います。
~1TBではSSDが強い
データ容量1TB未満の使い方では、SSDのほうが優秀だと思います。
このくらいのデータ容量の場合、用途は「OS本体」「ゲームクライアント本体」などをインストールするストレージとしての使い方が大半ですよね。
要は、実行ファイルをダウンロードしてインストールする、という用途です。なので、容量よりも読み書き速度が重要かなと思います。
SSDは、1TB未満の場合、SATAならば5000円を切ります。NVMe SSDでもPCIe Gen3に限定すれば1万円未満です。
当然、聞いたこともないような怪しいメーカーではなく、Westarn Digitalやキングストンなので、品質も一定以上。もうこの容量帯でHDDを使う意味はあまりないですね。
価格だけを見ればもっと安くなりますが、用途と性能から逆算するとHDDは選択肢に入りません。
HDDのコスパが光る容量帯
では、HDDはどのくらいの容量帯からコスパが光ってくるのでしょうか。データストレージとして売れ線の容量帯「2TB」でHDDとSSDを比較してみましょう。
容量2TBの最安値(2022年4月時点)
HDD・・・5800円前後
SSD・・・19800円前後
実はHDDのコスパは1TBを超えるとかなり良くなり、性能差を考慮してもSSDの購入をためらうレベルになります。
要は「アーカイブ」「データ倉庫」として使うわけですが、頻繁に読み書きしないようなデータであればHDDのコスパは素晴らしいですね。もう少し容量を大きくして見ていくと、さらにHDDの優秀さが光ってきます。
容量6TBの最安値(2022年4月時点)
HDD・・・9500円前後
SSD・・・製品が少ないため算出が難しいがおよそ6万円前後?
容量8TB(2022年4月時点)
HDD・・・13000円前後
SSD・・・95000円前後
これらは市場に出回っている製品の最低価格ですが、6TB~8TBにもなるとHDDとSSDはもはや全く別のパーツと言えるくらい価格が違いますね。
とても同じ用途のパーツとは思えません。実は6TBや8TBはHDDの中でも特にコスパが高い容量帯で、このラインを狙うならばHDD一択です。
6TBや8TBのデータを頻繁に読み書きする人はほとんどいませんし、まず「倉庫」として使うわけですから。安いほうがいいのは当然のこと。
8TBなんて動画クリエイターでもない限り、使い切ることはまずなさそうですし。私もサブPCに6TBのHDDを設置して、倉庫として運用していますね。
2TBより上はまだまだHDDの領域
1TB未満の使い方ならばSSD一択、逆に2TB以上ならば積極的にHDDを活用すべきでしょう。
これだけ価格差があると、少々の故障や不具合は問題になりませんし、複数台購入してRAIDを組んでもSSDより圧倒的に安いですから。
もちろん、今後はSSDも安くなっていくと思われますが、半導体市場の影響を受けにくいHDDが優秀なのも事実。まだまだHDDの需要は続きそうですね。