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パソコンの基盤となるマザーボード。BTO PCを購入する際はあまり気にすることのないパーツですが、パソコンのほとんどすべてのパーツのベースとなるため、非常に重要なものであるといえます。
今回はそんなマザーボードについて、自作PCを組む際に最低限知っておいてほしいことを簡単にまとめました。
マザーボードの基盤サイズ(規格)の種類
マザーボードの基盤には、大きく分けて3つのサイズが存在しています。サイズによって取り付ける事ができるパーツや、特徴に大きな違いがあるため、基盤の種類を正しく理解しておかないと取り付けたいパーツが付けられないなどの後悔のタネになってしまいます。
マザーボードの基盤は、
- Extended ATX(E-ATX)
- ATX(エーティーエックス)
- Micro-ATX(マイクロ・エーティーエックス)
- Mini-ITX(ミニ・アイティーエックス)
の4種類があります。以下、それぞれの特徴を解説していきます。
Extended ATX(E-ATX)
Extended ATX規格のマザーボードは、現在最も大きいサイズの基盤となっています。基盤サイズは305mm×330mm。基本的にフルタワー型のケースにのみ搭載可能です。
ATX規格のマザーボード
ATX規格のマザーボードは、4種類の規格の中で2番目に大きいサイズとなっています。基盤サイズは305×244mmで、ミドルタワー~フルタワーのPCは、一般的にATX規格のマザーボードが使用されています。
サイズが大きいため、拡張スロットやメモリスロットに余裕があり、非常に高い拡張性を持たせることができます。ハイエンドのPCにする場合は、このATX規格のマザーボードが最も適しているといえます。
Micro-ATX規格のマザーボード
ATX規格の次に大きいサイズのマザーボードです。基盤サイズは244×244mm。ATXよりやや小型になっており、主にスリム型のPCに用いられている規格です。ATXと比べて拡張性の面で劣るものの、小さくなった分コストダウンしているため、ATX基盤よりコストパフォーマンスは高くなる傾向にあります。
PCにあまり拡張性を持たせる必要がない場合、Micro-ATX基盤を使用するとコストを抑えられるため、ミドルレンジのPCを組む際におすすめの基盤であるといえます。
Mini-ITX規格のマザーボード
Mini-ITX規格のマザーボードは、基盤サイズが170×170mmとかなり小さく、主にキューブタイプなどの非常に小型のPCに用いられている規格です。拡張性は上記2種と比較して控えめになっているものの、省スペースで高性能なPCを組むことができるため、サブPC用途として人気を集めている規格です。
コスト削減を求めるならオンボード
また、マザーボードとCPUが一体化した「オンボード」と呼ばれるマザーボードも存在します。CPUの交換が不可能な点や機能制限などのデメリットはあるものの、その分価格が下がっているため、リーズナブルな価格でPCを組むことができるのが特徴です。
以上がマザーボードの規格の種類です。規格によって、拡張性に大幅な差が出てくるため、将来的な構成も見据えて、自作PCを組む際はマザーボードを選択するとよいでしょう。