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「メモリは多ければ多いほどいい」と考える人が大半を占めるいま、16GBや32GBのゲーミングPCも増えてきましたよね。
メモリの容量が多ければ、確かにアプリケーションの起動にも余裕が生まれます。しかし、OS自体の起動はどうなのでしょうか。
今回はOSの起動時間を2GBから16GBで計測してみました。
メモリ容量別OSの起動時間
では、早速本題である「メモリ容量別OSの起動時間」を紹介していきます。
まず、環境の紹介から。実験に使用した環境は以下のとおりです。
・OS:windows10 64bit
・CPU:Core i5 7600
・GPU:GTX1650
・メモリ:DDR4 2666
この条件でメモリ量を2GB~16GBまで変化させ、OSの起動時間を計測し見てみました。ちなみにここでいう起動時間とは、「電源を投入してからデスクトップ画面が表示されるまで」の時間です。
Fast Bootは有効にした状態で試しました。結果はつぎのとおりです。
・2GB時…18.3秒
・4GB時…18.3秒
・8GB時…17.8秒
・16GB時…17.6秒
個人的にはもう少し差が出るかと思ったのですが、なんとOSの起動時間については2GBでも16GBでも大きな差がありませんでした。
これは、クリーンインストールしたあとのOSだったことも理由の一つだと思います。大きなアプリケーションを起動しないので、小容量のメモリでも起動時間が遅くならないのです。
それにしても、さすがに64bitOSなら2GBはキツいだろう…と考えていたので、この結果は少し驚きましたね。
実はOSの違いのほうが大きい?
次に、同じメモリ搭載量でOSが違うとどれだけ起動時間が変わるのかを試してみました。
以下は、容量8GB時のOSごとの起動時間です。
・Windows10…17.8秒
・Windows7…22.5秒
・Windows8.1…17秒
意外だったのが、Windows8.1が10よりも速いということ。起動時間だけ見れば、8.1はかなり優秀なOSだったのかもしれませんね。
逆に、今でも一部で根強い人気を誇る7は、起動時間だけを見ると他の2つに見劣りします。
結局メモリ搭載量が大きくOSが新しいほど良い
とはいえ、Windows10と8.1に体感できるほど大きな差はないので、機能面などを考えればやはりWindows10が有利になるでしょう。
「メモリは必要最低限で十分」「OSも7で何ら問題がない」と考えている方は、少し意識改革が必要かもしれないですね。
小さな差とはいえば、メモリ容量が増えれば起動時間が短縮されるのは事実のようですし、OSも基本的には新しいほうが爆速になりやすいです。
もちろん、OSのバージョンが上がると必要なメモリ量も増えますから、自然とメモリ搭載量は大きくなっていくわけですが…。
今後、OSのバージョンアップやメモリのアップグレードを検討している方は、参考にしてみてください。