10年使えるPCケースの選び方

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PCケースはPCパーツの中でも特に寿命が長く、5年・10年と使い続けることも珍しくありません。

では、10年使い続けられるケースとはどういうものなのでしょうか。個人的な経験をもとに整理してみました。

「10年使える」PCケースのチェックポイント

早速、私の個人的な経験をもとに10年使えるPCケースのチェックポイントを整理したいと思います。

1. 工作精度

私が個人的に最も気にするのは工作精度です。工作精度とは、「造りの良さ」と言い換えても良いでしょう。

金属板同士のエッジ部分がしっかりとくっついていて、ガタつきがなく、ゆがみにくい。つまり密閉性が高くなるわけですね。これがPCケースでは最も大切だと思います。

加えて、適度な重さがあれば強度が増して、長く使えるPCケースになると思います。個人的な好みですが、サイドパネルは金属製で、適度な重さがあるほうが長持ちする気がしますね。

工作精度が低いと、PCパーツの重みで少しずつ歪んでしまいますし、わずかな振動でビビリ音がすることもあります。

最近のPCケースは工作精度があがっていて、どんなに安くても壊滅的な品質のものはないようですが、それでも長期間使用するとなると不安になる製品はありますね。

工作精度についてはネット通販では判断しにくいので、実際にBTOメーカーなどの展示する現物を触ってみるのもよいでしょう。

2. 拡張性(特にケースファンの取り付け可能数)

PCケースに期待される大きな役割といえば「冷却」と「静音」です。この2つは基本的に相反するものですが、良いPCケースほどこの2つを両立しており、バランスが良いもの。

なぜ相反する要素を両立できるかといえば、それは「拡張性があるから」なのです。端的に言えばケースファンの取り付け口が4~5個以上あり、ファンの組み合わせが自由に選べるものがよいでしょう。

私が選ぶ基準は「フロントに12センチファンが2~3個」「底に1個」「天板に1~2個」という組み合わせですね。リアファンは必ずありますので、総計で5~6個のファンが付けられます。

静音性重視の場合は、フロントファンの数を減らしたり回転数を下げたりして、あとは大型のファンを低回転で回すようにします。

逆に冷却性重視の場合は、フロントファンの数を増やす・もしくは大型化しつつ、残りのファンの回転数をわずかに上げることで対応するわけです。

このようにケースファンの数が多いほど静音と冷却の調整をしやすくなります。

また、ファンコンが搭載できることや14センチ角のファンが取り付けできること、5インチベイが自由に取り外せることなどもチェックしたいところです。

3. メンテナンス性

メンテナンス性が高いPCケースは、PCケース内の清掃や配線直しがおっくうにならないため、PCを健全な状態に保ちやすくなります。

具体的には「裏配線ができるかどうか」「前面と底面にダストフィルター(防塵フィルター)があり、簡単に脱着できるかどうか」などがチェックすべきポイントです。

裏配線が容易なPCケースは、PCケース内の配線を整理しやすく、CPUやマザーボードの取り付けも簡単なことが多いです。

また、ダストフィルターがいつでも取り出せるようになっていると、小まめな清掃を行いやすく、故障の確率を下げることができます。

10年使えるPCケースの条件「適度に重く、密閉性があり、拡張性とメンテナンス性が良い」

以上の内容を総括すると、10年使えるPCケースには「適度に重く、密閉性があり、拡張性とメンテナンス性が良い」ことが必須だと思います。

逆に「軽くて見栄えが良く、冷却能力が高い」ケースは、使う人を選ぶ製品だと思いますね。

ちなみに私が愛用しているPCケースはコルセアのMicro ATXケース「Obsidian 350D(通常版)」で、7年目に突入しました。(ちなみに、すでに販売していません。)

材質はアルミではなくスチールなので重いのですが、非常に頑丈で拡張性も高く、まだまだ使えると確信しています。みなさんも、長く付き合えるPCケースに出会えると良いですね。