薄型×冷却力 ロープロCPUクーラーの決定版は?

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小型ゲーミングPCに欠かせないアイテムといえば「ロープロファイルCPUクーラー」です。

小型のゲーミングPCは高さ(マザーボードの取り付け面から反対側の面の間隔)に制限があるため、高さのあるCPUクーラーは取り付けられないことが多いですよね。

これを解決するアイテムがロープロCPUクーラー。今回は冷却力も兼ね備えたロープロファイルCPUクーラーの決定版を紹介したいと思います。

ロープロファイルCPUクーラーの決定版2選

ロープロファイルCPUクーラーとは、高さを抑えたトップフロー型のCPUクーラーのことです。

通常、CPUクーラーのヒートシンクは縦長の立方体ですが、これを横に寝かせて平面上に配置し、その上にファンを装着した形状のものが多いですね。

こうすることで、ヒートシンクの面積とファンの冷却力を確保しつつ、高さを抑えることができます。

さて、このロープロファイルCPUクーラーですが、最近は冷却力も兼ね備えた優れものが続々と登場。今回はその中から、特におすすめな2つを紹介します。

Intel、AMD両対応型「IS-40X-V3」

最初に紹介するのはID-COOLINGのIS-40X-V3です。

スペック

サイズ: W94×D101×H45mm (リテンションを除く)
搭載ファン:92mm PWM 4ピン
ヒートパイプ:4本/直径6mm
ファン回転数: 800±200~2800rpm±10%
最大風量: 46CFM
最大ノイズレベル: 35.2dB(A)
定格入力: DC12V 0.2A

搭載ファンが92mmとやや小型に見えますが、薄型トップフローで至近距離から吹き付けるタイプなので、風量は十分。

IntelのLGA1150、1151、1155、1156、1200、1700とAMDのSocket AM4、AM5に対応しているので、現役世代のCPUにはほぼ取り付け可能です。

バックプレート不要タイプで取り付けも簡単、しかし十分以上の冷却性能をもちながら、価格は3000円程度。

特にこだわりがなければこのCPUクーラーで大半の小型ゲーミングPCはOKでしょうね。私も1つ所有しています。

AM5対応のハイエンド型「NH-L9a-AM5」

ハイエンドCPUクーラーを多数開発・販売しているメーカーNoctuaの製品です。

スペック

サイズ: W114×D92×H37mm (リテンションを除く)
搭載ファン:92mm PWM 4ピン
ヒートパイプ:2本/直径6mm
ファン回転数: 600±200~2500rpm±10%
最大風量: 57.5立法メートル/h
最大ノイズレベル: 23.6dB(A)

非常に薄く高さがわずか37mmしかありません。AMD専用ですが、冷却能力と静音性のバランスがとれている製品です。

Deskminiシリーズとの組み合わせで定番になった製品のAM5対応版で、高級感と性能を両立しています。

価格は7000円前後とIS-40X-V3に比べると高額ですが、耐久性や静かさにおいては右に出るものはないでしょうね。

ミドルレンジクラスまでのCPUならば、このCPUクーラーで十分に耐えられます。

ロープロCPUクーラーは今後増える可能性あり

ゲーミングPCの小型化が進んでいる中で、CPUクーラーの物理的な制限を回避できるロープロファイル版は、今後も増えていくでしょう。

トップフロー型はサイドフロー型に比べてエアフローの構築能力が低いとされてきましたが、限られたスペースで至近距離からCPU+マザーボードを冷やす方法としてはベストに近いです。

過去にトップフロー型CPUクーラーを製造していたメーカーが参入してくる可能性は大いにありますね。個人的に、今後楽しみにしているパーツのひとつでもあります。ぜひチェックしてみてください。