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ゲーミングPCは高価なものですから、そう頻繁に買い替えるわけにはいきません。また、最近のゲーミングPCは5年以上たっても問題なく使えることが多く、年々寿命が延びている気がします。
ところがCPUやGPU、マザーボードは3年~4年で新世代に移行するため、何か不具合が出ても交換用の物品が手に入らないのです。この問題を解決するために、「保守用物品の購入」について考えてみたいと思います。
PCパーツの「旬」は大体4年
CPUは大体4年前後で次の世代に移行するため、発売から4年が経過すると途端に新品が手に入りにくくなります。GPUも同じようなものですね。
マザーボードはCPUのスロットが更新されるまではBIOSの更新のみで対応できることが多いため、場合によって5年以上経過しても新品が手に入ることもあります。
しかし、「型落ち」になってしまったあとは中古市場から良品を手配する方法しかなくなるため、長く使うつもりであれば予備の保守用パーツを購入しておくべきです。
ただ、性能を上げるためのアップグレードや買い替えの場合、こうした保守用物品は邪魔になってしまいます。
フリマなどで売るしかないのですが、買値の5割以下になることも多く、お金の無駄になりがちです。ということで、やはり中古市場に頼るほかないのが現状だと思います。
旧世代の「新品」が発売されるケースも
いわゆる「傑作」と呼ばれるようなCPUは、10年近く愛用されることも珍しくありません。
例えば、第2世代のCoreシリーズ「Sandy Bridge(core i 2000番台)」は、今でもメインマシンとして使われています。
Sandy BridgeはCore iシリーズの地位を不動にした名機であり、未だに4コア8スレッドの「Core i 2700K」が中古市場に出回っているほどです。
CPUは経年劣化がほとんどないパーツですから、状態がよければ中古でも性能は同じです。しかし「マザーボード」は、そうもいきません。コンデンサや回路が徐々に劣化していきます。
ちなみにSandy Bridgeに対応したH61シリーズはとっくの昔に製造が打ち切られており、新品がなかなか入手できません。しかし、Sandy Bridgeほどの根強い人気があれば、新品のマザーボードが発売されることもあるのです。
実際に2021年の7月には、株式会社アユートがH61チップセット内蔵のMicroATXマザーボード「H61MHV3」を新規発売しています。
これは当時のデットストックなどではなく、紛れもない新製品のようですね。マザーボードさえ新品ならば、システムは問題なく稼働し続けられるため、まだまだ「Sandy Bridgeで戦える」ことになります。
このように大変稀なことではありますが、旧規格のパーツが新品として発売されることもあるわけです。
保守用物品は「マザーボード」のみで良い
マザーボードさえ予備があれば、旧世代のCPU・GPU・メモリはいつまでも「現役」でいられます。
電源やストレージは世代交代で大きく仕様が変わらないため、マザーボードだけを保守用物品として2個買いしておけば、5年以上の長期使用でも問題ないでしょう。
仮に使わないとしても、あとから未開封のままフリマアプリで売却すればよいのです。最近は旧世代のPCにGPUだけ追加してゲーミングPC化するケースが増えているため、新品の旧世代マザーボードにも需要があります。
無駄になる確率は低いでしょうから、末長く使いたいPCについては、予備のマザーボードも確保しておきましょう。