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Microsoft Edgeは、2015年にWindows 10とともにデビューしました。
かつての「Internet Explorer(IE)」の後継として登場し、スピードやセキュリティ、機能性の面で大幅な進化を遂げたブラウザです。
しかし、現状ではGoogle ChromeやSafari、Firefoxなどの競合に比べて、ユーザー数や人気の面で大きく後れを取っています。
今回は、そんな「実は優秀なMicrosoft Edge」がなぜいまひとつ人気を得られていないのか、その理由を探っていきます。
登場時点で競合ブラウザがすでに強すぎた
Microsoft Edgeが登場した2015年は、すでにGoogle Chromeが市場を席巻していました。
Chromeは「速い・軽い・便利」というイメージを確立しており、多くのユーザーを取り込んでいました。
また、Firefoxもオープンソースの自由度の高さやカスタマイズ性で根強い人気を誇っており、AppleのSafariはiPhoneユーザーを中心に安定したシェアを持っていました。
そのため、Microsoft Edgeは「新しいブラウザ」として登場したものの、すでに強固な基盤を持つ競合たちに阻まれ、十分なインパクトを与えることができなかったのです。
Microsoft製品のモバイル市場での弱さ
ブラウザの人気やシェアは、PCだけでなくスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末での使用率が大きく影響します。
しかし、Microsoftはモバイル市場で大きな成功を収めることができませんでした。
Windows Phoneは2010年代前半に登場したものの、AndroidとiOSの二大巨頭に押され、2017年には事実上の終息を迎えます。このモバイル市場での不振が、そのままEdgeの普及にも影響しました。
ユーザーは、PCとスマホで同じブラウザを使うことを求める傾向が強いため、モバイル市場で存在感のないMicrosoft Edgeは、日常使いの「メインブラウザ」として選ばれにくいのです。
「Microsoft Edgeでなければできないこと」がない
Google Chromeは「豊富な拡張機能」と「Googleアカウントとのシームレスな連携」でユーザーの生活を便利にしました。
Firefoxは「高いカスタマイズ性」と「プライバシー保護へのこだわり」で独自の魅力を打ち出しています。
一方で、Microsoft Edgeは「これがEdgeでなければできない!」という明確な強みが打ち出せていませんでした。
たとえば、かつては「IEでしか正しく表示されないサイト」が存在していましたが、現代のWebはどのブラウザでも快適に閲覧できます。
Edgeは確かに速く、機能も充実していますが、「Edgeだからこそ」という理由がないため、ユーザーは既に使い慣れた他のブラウザから乗り換えようとは思わなかったのです。
実は優秀な「Microsoft Edge」
ここまで人気がいまひとつな理由を挙げてきましたが、Microsoft Edge自体は非常に優れたブラウザです。
特に2020年以降のChromiumベースへの移行により、Google Chromeと同じエンジンを使用することで、動作速度や互換性が飛躍的に向上しました。
さらに、Edgeは次のような魅力を持っています。
リソース消費がChromeより軽い
Chromeは「メモリ食い」として知られていますが、Edgeは比較的軽量でPCへの負担が少ないとされています。
豊富な標準機能
「コレクション」機能でWebページを簡単に整理したり、「垂直タブ」で多くのタブを効率的に管理できたりと、拡張機能を追加しなくても便利な機能が揃っています。
高いセキュリティ性
Microsoft Defenderとの連携や、追跡防止機能が標準で備わっており、安全性にも優れています。
人気はないけど、使ってみる価値はある!
Microsoft Edgeは、登場時の不運やモバイル市場での弱さ、「唯一無二の強み」の欠如といった理由から、いまひとつ人気が出ていません。
しかし、現在のEdgeは軽快な動作、便利な機能、高いセキュリティと、実は非常に優秀なブラウザです。
「とりあえずChromeを使っている」という方も、一度Edgeを試してみれば、その使いやすさに驚くかもしれません。人気がないからと敬遠せず、ぜひ一度触れてみてはいかがでしょうか?