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PCゲーマーやクリエイターにとって、PCの冷却性能と静音性は非常に重要な要素です。しかし、複数のファンを使っていると、配線が複雑になったり、各ファンの制御が面倒になったりすることも。
そんなときに役立つのが、高性能ファン制御ハブです。今回は、ファン制御ハブを使ってPCをより快適にする方法と、導入のメリットについて紹介します。
高性能ファン制御ハブとは?
高性能ファン制御ハブは、PCケース内の複数のファンを一括で管理・制御できるデバイスです。
マザーボードのファンコネクタだけでは足りない場合や、個々のファンを細かくコントロールしたい場合に役立ちます。
従来の制御ハブとの違いは以下のとおりです。
- 接続できるファンの数が多い(8~10基以上)
- PWM制御でファンの回転数を個別に調整可能
- 温度センサーや専用ソフトウェアでの管理が可能
- デイジーチェーン接続で配線を最小限に
- ファン速度とRGBライティングを統合制御
高性能制御ハブの具体例
ThermaltakeのCommander FPは、最大10基のPWMファンに同時に電源を供給し、各ファンの速度を一括管理できるハブです。 複数のファンを使用する際の配線を簡素化し、ケース内のエアフローを効率的に管理できます。
また、CORSAIRのiCUE LINKシステムは、ファンやLEDのケーブル接続を劇的に減らし、デイジーチェーン接続によって最小限の配線で済む画期的なシステムです。 内部の美観を保ちながら、冷却性能とLEDの制御を一元化できます。
さらに、NoctuaのNF-A14 PWMのような高性能ファンと組み合わせることで、風量と静音性のバランスを最適化できます。 大きな風量を提供しつつ、PWM制御によって必要に応じて回転数を調整でき、静音性を確保します。
ハイエンド帯のマザーボードに搭載される傾向
多くの標準的なマザーボードには、3~5つ程度のファンコネクタ(SYS_FANやCHA_FANなど)が搭載されています。
これらは基本的なファン接続やPWM制御には対応していますが、接続数が限られているため、複数のファンを使うPCには物足りないことが多いです。
一方高性能ファン制御ハブならば、10個程度のファンに対応することも。ただし、ミドル~ハイエンドのマザーボードが多いですね。
たとえばASUS ROGシリーズやMSI MEGシリーズなどのハイエンドマザーボードでは、複数のPWMファンヘッダーや高度な制御機能を持っていることもあります。
さらに一部のモデルでは、
- 温度センサー用ピン
- 専用のファンコントローラー
- RGBとファンの統合管理ソフト
などが搭載されており、ある程度高性能な制御は可能です。しかし、こうした高性能制御はハイエンドモデル限定で、ミドルレンジやエントリーモデルでは搭載されていません。
一般的には外付けで専用のハブを追加すれば良いのですが、ちょっと面倒かもしれないですね。
ちなみにASUSからは「TUF Gaming ARGB PWM Fan Hub」という製品が登場しています。
https://xexeq.jp/blogs/media/topics30547
夏場にあると非常に便利な高性能ファン制御ハブ
高性能ファン制御ハブは、PCの冷却性能と静音性を同時に向上させる強力なツールです。特に、複数のファンを使うPCでは、配線の簡素化と効率的な管理が大きなメリットになります。
「冷却性能を高めたいけど、配線はスッキリさせたい……」そんな方には、ファン制御ハブの導入が最適です。PCのパフォーマンスを最大限に引き出すために、ぜひ一度導入を検討してみてはいかがでしょうか?