PCゲーマー向きのモニター配列は?3パターンを比較

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本格的にPCゲームを開始するならば、モニターは2枚以上用意すべきです。なぜなら、使用できる領域が広いほど、視認できる情報量が増え、パフォーマンスと操作性が上がるからです。

しかし、ここでひとつの問題が生じます。それは「複数のモニターをどう配置するか」ということ。今回は、マルチモニター環境でのモニター配列について考えてみます。

おすすめのモニター配列3パターン

まず、モニターを2枚以上使用すると仮定して、主な配列のパターンを整理していきます。

1.スタンダードな横並び方式

メインモニターとサブモニターを横一列に並べる方式です。いわゆる「拡張ディスプレイ(メインモニターの作業領域を拡張する方式)」でも「クローン方式(メインモニターの表示を2つ生成する方式)」でも使える万能型。

私も長年、この横並び方式で作業してきました。確かに使いやすいですし、作業効率やゲームのパフォーマンスは向上します。

しかし、全てのゲームにおいて最適解とは言いづらい……かもしれません。また、同じ解像度・インチ数で揃えないとやや使いにくいことも欠点のひとつ。

さらに、モニター同士の継ぎ目(ベゼル部分)が太すぎると、モニターを跨ぐ部分の情報が見にくく、かえって作業効率が落ちます。

そういう意味では、30インチクラスの大画面モニターを2分割したほうが、効率はいいのかもしれない…という結論に至りました。

しかしながら、初心者向けのモニター配列としては、圧倒的におすすめです。シングルモニター使用時に比べると、並べて表示できる情報が圧倒的に増えるため、PCが使いやすくなります。

2.上下配置方式

クリエイターや技術系の専門職がよく使う配置で、下の画面はテキスト系の資料、上の画面にWebブラウザや図面を表示する使い方が一般的です。

要は、「下のモニターで作業し、上で確認する」という方式と言えばよいでしょうか。この配置は、慣れないうちは首が圧倒的に疲れます。

また、左右の目の動きに慣れていると、上下の動きが負担になり、一時的に作業効率が落ちます。当然、ゲームプレイにも支障が出るでしょう。

しかし、上のモニターに少し角度をつけ(下に向ける)、リクライニング可能なチェアを導入し、上下の移動に目が慣れてくると、横並びよりも作業効率が上がってきます。

自分に合ったポジションが出来上がると、長時間のプレイでも疲れにくくなります。中~上級者向けの配置と言えそうです。

3.メインは横、サブは縦設置方式

こちらはサイト制作を行うクリエイターなどが良く使う方式で、メインモニターはよくある横長のワイドディスプレイ、サブモニターは縦表示(モニター部分を90度回転)が可能なモニターを使用する方式です。

サブモニターでWebサイトなどを表示しておくと、横長表示に比べて表示情報が増え、スクロールの手間が大幅に削減されます。

何時間もマウスを握ってプレイするような環境では、スクロールの回数が意外と負担になるもの。ただし、サブモニターは90度回転が可能な製品が必須ですので、少し初期投資がかさむかもしれません。

こちらも中~上級者向けの配置です。

初心者はスタンダードな横配置がおすすめ

以上、3タイプのモニター配列を比較すると、やはり初心者にはスタンダードな横一線配置がおすすめといえるでしょう。

ちなみに私は全てのパターンで1年以上作業したことがありますが、使いやすさは「横一線配置>メイン横・サブ縦>上下配置」でした。

特にゲーム用途で2画面までであれば、21.5~24インチクラスのモニターを横一線に配置する方式がおすすめです。

しかし、モニターが3つ以上になると、横の視線移動の距離が伸びてしまうため、上下配置も併用するという具合に変化してきます。

マルチモニター環境は「体の慣れ」も必要ですから、まずは2枚設置&横一線方式から始めてみてはいかがでしょうか。