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PCの電源ユニット(PSU)の買い替えタイミングは、初心者から上級者まで判断が難しいものです。
電源ユニットは一度設置すると、永遠に壊れないような錯覚におちいりがちですが、実際には「消耗品」です。
そこで今回は、判断が難しい「電源の買い替えを検討すべき予兆」を紹介します。
焦げ臭い匂いがする
電源ユニットから焦げ臭い匂いがする場合は、非常に危険な兆候です。内部に溜まったホコリが高温により燃えている可能性があり、この状態が続くとPC全体がダメージを受ける可能性があります。
特に、過剰な電力供給によってCPUやグラフィックボードが故障したり、マザーボードの回路が焦げる危険性があります。火災の原因にもなり得るため、すぐに交換を検討してください。
最近はここまで酷い電源はほとんどないのですが、「即刻使用中止」のレベルですので覚えておきましょう。
PCが起動しない、またはランダムにシャットダウンする
PCが起動しない場合や、重い作業中にランダムにシャットダウンする場合も、電源ユニットの故障が考えられます。電源ユニットが必要な電力を供給できていない可能性があるからです。
ただこれも判断が難しいのですが、個人的には「負荷がかかると落ちる」場合で、なおかつグラボに異常がない場合は怪しいと思います。
ファンから異音が聞こえる
電源ユニットのファンから異音がする場合、ファンが正常に回転していない可能性があります。
ファンが回転しないと冷却性能が低下しますし、長期間放置すると内部のコンポーネントが過熱し、最終的には電源ユニット全体が故障する原因となります。
ファンは駆動部品なので消耗が激しく、軸や羽のゆがみで性能が低下する可能性があります。
どうしても経年劣化で故障する部分なので、異音が聞こえたらすぐに代替品を購入しましょう。
グラフィックボードを大幅にアップグレードする場合
内蔵グラフィックからミドルレンジ以上のグラボにアップグレードする場合、電源ユニットの交換が必要になることがあります。
グラフィックボードはPCパーツの中で最も電力を消費するため、電力不足が発生する可能性があるからです。
この点はおそらく多くの人が気付くと思うのですが、意外と見逃しがちなのが「ミドルレンジからミドルレンジへの交換時」ですね。
グレードが同じなので電源はそのままで平気!と考える方がいるのですが、同じミドルレンジでも負荷によって消費電力は大きく変わります。
個人的な経験を言いますと、GTX1060からRTX3050に交換したPCで、電源の力不足によるカクつきと思われる症状が出ました。
電源そのものが劣化していたのが、RTX3050の平均消費電力が高かったのかはわかりませんが、こういう現象もあるということを知っておきましょう。
電源ユニットの寿命は?
一般的に、電源ユニットの寿命は3年から5年とされています。しかしこれはかなり古い話で、現在の電源は5年や7年は平気で持ちます。
ただし、経年劣化で出力が落ちることはあるので、定期的に交換することでシステム全体の安定性にはつながるでしょうね。
特に、マザーボードやCPUをアップグレードする際には、電源ユニットも同時に新調することをお勧めします。