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HDDは約5年、電源は3年から7年、CPUはほぼ無限……ではマザーボードは?PCパーツの中で、マザーボードの耐用年数だけは意外と知られていない気がします。
私もあまり深く考えたことがありませんでした。では、マザーボードの耐用年数は一体何年なのでしょうか。
マザーボードの耐用年数は10年?
まず個人的な経験として、自作PC歴15年の中でマザーボードの「寿命」を経験したことがありません。CPUを交換するタイミングでマザーボードも入れ替えてしまうため、最長でも5年程度しか使用したことが無いのです。
もちろん、その間は故障らしい故障がなく、動作は快適そのものでした。昔からよく言われる「コンデンサの妊娠」にも遭遇したことがありません。
ちなみに、マザーボードはあまり高価なものを買うタイプではなく、いわゆる「廉価版」が中心です。こういう経緯から、私の中では「マザーボードはほとんど壊れないパーツなのでは?」という思いが強くなっています。
実際に友人の経験やネット上の情報を集めてみても、「10年たってもまだ現役」という声がちらほら聞こえますからね。
もしかするとマザーボード自体は、「定期的に動かしている限り滅多なことでは壊れない」パーツなのかもしれません。
もう少し具体的に耐用年数を考えてみると…
しかし、これでは何の考察にもなりませんので、もう少しマザーボードの中身を詳しく見ていきたいと思います。
マザーボードが故障する原因は「コンデンサの寿命」「ボタン電池の寿命」「メモリスロット」「SATAポート」などが主です。
ボタン電池は電池の寿命ですから除外するとしましょうか。そうすると残りは3つですね。このうち、コンデンサの寿命は「65℃平均で約32000時間」という情報があります。
32000時間は約1333日ですから年になおすとおおよそ3.7年。ということで3年~4年で寿命を迎える可能性が出てくるわけです。
次にメモリスロットやSATAポートですが、これは時間の経過よりも「過電流」や「熱」「ほこり」が原因となって故障すると考えられます。
頻繁に抜き差しする場所でもありませんから、環境によって故障までの年数が変化しやすいイメージです。
以上の内容を総合すると、マザーボードの耐用年数は「最短3年~10年超」と言えるかもしれません。ちょっと幅が広すぎますが、厳密に考えていくとこういう結果になってしまいます。
年代によっても耐用年数は変わる?
ここ数年のマザーボードならば、異常なOCをしない限り5年程度は余裕で持つでしょうね。
一方、2000年代初頭のマザーボードは、よく壊れるイメージがありました。ちょうどIntelとAMDがデュアルコア競争に血道をあげていた時期です。
CPUの消費電力が激増し、コンデンサの質も低かったため、3年も持たずに故障するマザーボードの話をよく聞いたものです。
というわけで、その時々のトレンドや品質によって左右されるのかもしれません。とりあえず今のマザーボードは、それほど「寿命」を気にする必要が無いことは確かでしょう。