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CPU市場では巨人Intelと真っ向勝負を繰り広げているAMDですが、GPU市場ではライバルのnvidiaにやや遅れをとっているAMD。そのAMDが、ついにnvidaと並ぶようなGPUを開発しているようです。今回はAMDの新GPU「コードネーム:Navi」について解説します。
PolarisからNaviへ~変わるAMDのミドルレンジGPU
AMDは、2019年1月に7nmプロセスで製造された新GPU「Radeon Ⅶ」を発表しました。詳細は省かれましたが、パフォーマンスはRTX2080よりも若干よいという結果が提示されています。
この流れに乗るようにAMD社のミドルレンジクラスも新世代へと移行するようです。具体的には現行の「Polaris」から「Navi」へとコードネームを変更し、新しいGPUシリーズを展開するとのこと。
このNaviは7nmプロセスで製造される予定とのことですから、総合的なパフォーマンスは確実に上がると考えて良いでしょう。
また、AMDのミドルレンジGPUは据え置き型のゲーム機にも使用されています。例えば、PS4は専用にカスタマイズされたAMDのGPUが搭載されているのは有名は話です。SONYがPS4以降のゲーム機を計画しているという話から、AMDの新しいミドルレンジGPUが搭載される可能性は高い、と見るべきでしょう。
つまり、AMDの7nmプロセスGPU「Navi」は、ゲーミングPCと据え置き型ゲーム機の両方に影響を与える、と予想できるわけです。
実際にどれくらいの性能向上が見込めるのか?
一昔前はプロセスルールが1つ進化する(微細化される)と、性能が1.5倍に跳ね上がるというケースが頻繁にありました。しかし、最近では微細化によって倍々ゲームで性能が向上することは稀になり、大抵が「15%程度のベースアップ」にとどまっているように思います。
ただ、プロセスルールの微細化は「1クロック当たりの処理能力アップ」だけではなく、「クロック数の増加」や「省電力性の向上」にも効果があることを忘れてはいけません。
今までの流れを見ても、「価格・性能・消費電力の3拍子がそろった鉄板ミドルレンジGPU」は、プロセスルールが微細化された直後にリリースされることが多いです。
2019年はプロセスルール微細化の年
Intelが10nm、AMDが7nm、nvidiaが12nmと、CPU・GPUの大手は続々とプロセスルールを進化させています。
2019年はまさに、「プロセスルール微細化の年」と言えるでしょう。そして、前述したようにプロセスルール微細化の年は「パーツの基礎性能が底上げされる」タイミングでもあります。
Naviをはじめ、新プロセスルールのもとで製造されたPCパーツたちが、ゲーミングPCにもどんどん組み込まれるでしょうね。
大手BTOショップは新世代のパーツをいちはやく人気モデルに反映させるため、ゲーミングPCの買い替え時として良いタイミングになりそうです。