「Win98が逆に安全」という噂の真実

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「古いOSはセキュリティ面で危ない」という話を聞いたことがありませんか?近年は、OSバージョンアップの動機として最も多いのが「セキュリティ対策」です。

しかし、古いを通り越して「超古い」OSならば、逆にセキュリティの不安が小さいという声もあります。

実際にネットの一部では「Windows98のほうが安全」という嘘なのか本当なのかわからない話も見かけるほどです。

そこで本当にWin98が安全なのか、まじめに考えてみました。

そもそもWindows98はまだ使えるのか?

結論から述べると「Windows98 SE」ならばかろうじて使えるでしょう。通常のWindows98は、デバイスドライバの対応状況から、現在の環境にマッチしないと思われます。

また、Windows98 SEでマシンを組むためには、対応するチップセットを搭載したマザーボードが必要です。

ここが最大の難関で、対応チップセットを載せたマザーボードが確保できないことが多いため、実際には仮想的にインストールする方法が主流でしょうね。

具体的には、VMwareなどで仮想マシンを構築し、仮想マシン上にインストールしていくと思います。インストールしたあとは通常のOSと同じように操作が可能です。

Windows98は安全なのか?

Windows98は安全という話の根底には「古いOSであるため、対応するウィルスが存在しない」という説があります。また、存在していても感染するほど広まっておらず、結果的に安全なのでは…?という論調のようです。

しかし、個人的にこの考えは危険だと思います。なぜならウィルスはダウンロードファイル経由でも感染するため、何かしらのデータをダウンロードしたタイミングで感染リスクが発生するからです。

ブラウジングであれば「IE3.0以前」のブラウザを使用することで、ウィルス感染を防げるという説もあるようです。

ただし、ブラウザが古すぎて暗号化やサイト表示に対応しておらず、普段使いには向かないでしょうね。

実は高額なWindows98

最後に、Windows98の意外な情報をお伝えしておきます。実はWindows98は、PCパーツ界では珍しい「プレミア化」した商品です。

ヤフオクなどで検索するとわかると思いますが、Windows98のパッケージは5~20万円の超高値が付けられています。

98⇒98SEなどのアップデート版であれば安いのですが、そもそもベースの98がない状態で買っても仕方ありませんからね…。

OSだけで10万円以上の値が付くということは、それなりに愛好家やコレクターがいるのでしょう。単に「古いOSを動かしてみたい」というだけであれば、手が出しにくいですね。

それこそ、安いゲーミングPCが買えてしまう値段です。私なら、高額なうえに使い勝手も微妙…となれば、いくら安全でも使う気にはなりません。