水冷や結露につよいマザーボードのラバーコーティングとは

夏も終わりに近づいていますが、PCの冷却対策は年間を通して必要なものですよね。秋から冬にかけ、この冷却対策で最も気を付けなければいけないのが「結露」です。

特にマザーボードの結露は、PC全体を一気に不具合の塊にするほどリスクが高いため、できれば何らかの対策をしておくべきでしょう。

今回は、マザーボードの結露対策としても有効な「ラバーコーティング」を紹介します。

ラバーコーティングって何?

簡単に言えば「表面にゴムの被膜を作り、水分や汚れから保護するためのコーティング」ですね。

PCだけに使われる技術ではなく、最近は自動車などにも使われています。ラバースプレーやフィルムスプレーで検索すると、いろいろな商品がありますよ。

ゲーミングPCの分野では、結構昔からこのラバーコーティングが使われてきました。

使用する場所は主にマザーボードですね。オーバークロック耐性をたかめるための「極冷」仕様にするとき、結露を防ぐためにつかわれはじめたと記憶しています。

ラバーコーティングのメリット

ラバーコーティングのメリットは以下3点です。

  • 水分を気にしなくてよいのでメンテナンス性が上がる
  • ホコリに強くなる
  • 上記の結果、それほど清掃を行わなくても故障率が下がる

マザーボードは配線や回路がむき出しですので、じつはかなり繊細なパーツです。最近は耐久性が上がりましたが、水分やホコリの蓄積は故障につながる原因になります。

マザーボードは、コンデンサの不具合や回路の故障よりも、水分やホコリによる破損が多いイメージですね。

この2大リスクを一挙に低下させることができ、なおかつ費用もそこまでかからない…というのがラバーコーティングの醍醐味です。

ちなみに、しっかりラバーコーティングを施すと、マザーボードの寿命は相当のびますよ。

ほぼメンテナンスしない状態でも、なんら問題なく高付加で稼働させることが可能です。ただし、「適切に施工すれば」のお話です。

ラバーコーティングのポイント

ラバーコーティングを施したパーツは「メーカーの保証対象外」になります。

まずこれはしっかりと認識しておいてください。いわゆるDIYの加工になりますから、ラバーコーティングによる故障は保証されません。

しかし、ポイントさえおさえればラバーコーティングで故障が起こることはほとんどないですね。

そのポイントとは以下のとおりです。

スロット部にはすべてマスキングを行う

CPU、GPU、メモリスロットをはじめ、ピン類を差し込む口、バックパネル部分(USBやLANケーブルを差し込む場所)なども全てマスキングを行います。

あとは、M.2スロットなども該当しますね。ヒートシンクを設置するような場所もマスキングしておきましょう。熱が放出されませんから。

一気に厚塗りしない

ラバーコーティングは、薄塗りと乾燥を繰り返すことで見た目も機能性も良くなります。一気に厚塗りすると「液ダレ」が発生してムラになりやすいですし、保護性能も見た目もよくありません。

3~5回に分けて、すこしずつ塗り重ねていきましょう。また、スプレーはなるべく均一に勢いを保ち、マザーボード上をまっすぐ横切るように腕を動かします。

狭い範囲を小まめに往復するような吹きつけは、ムラのもとになりますからやめましょう。

初心者は段ボールなどで練習しよう

正直なところ、マスキングさえ適切に行っていればそれほど神経質になる必要はありません。ただ、できるだけ均一に施行したほうが機能性も見た目も良いため、まずは段ボールなどで練習を重ねてみてください。

スプレーを均一にふきかけるのは、意外と慣れが必要ですから。とはいえ、数回練習すればコツはつかめますので、それほど大変ではないです。

簡単に施工できる割にはメリットが多いので、機会があれば試してみてください。