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ここ10年程でゲーミングPC用のチェアは一気にレーシーな感じになりましたよね。いわゆる「バケット調」が当たり前になっています。
このバケット調のレーシーなゲーミングチェアですが、その原型は車用のスポーツシートです。最も有名なのが「レカロ」ですね。
先日知人から、車用レカロシートをゲーミングチェアとして使用できないかと質問されたので、本腰を入れて調べてみました。
車用レカロシートもゲーミングチェアになる
結論から言うと、車用のレカロシートもゲーミングチェアになりますね。
座面の厚みがゲーミングチェアの2倍近くある場合もあるので、部屋に持ち込み&設置する時がすごく大変ですね。
実は自家用車の純正シートを取り外して、自宅の中に保管したことがあるのですが、持ち運びに相当苦労しました。
足の部分も鉄製のレールに固定されているので、取り外すのに工具も必要ですし、それなりに体力が必要です。
純粋なチェアとしてかなり品質が高いが…?
そもそもゲーミングチェア自体が車用のスポーツシートをモデルに作られているため、レカロシートは言わば「本家」です。
左右の荷重に負けないように体全体をサポートするような構造になっているため、普通に座っているときには文字通り「包まれるような」サポート感があります。
また、長時間の運転でも疲れにくいように適度な反発力と柔らかさがあるため、通常のゲーミングチェアよりも座り心地がよいです。
ただし、以下のような問題点もあります。
- アームレストの問題(右側にアームレストがない)
- 価格
- 加工技術
まずアームレストですが、運転席用の場合は右側が、助手席用の場合は左側のアームレストがありません。
取り付ける場所自体がないので、両肘を同時に休めることができないのですね。頻繁にアームレストを使う方はこの点が問題になると思います。
次に価格ですが、車用のレカロシートはゲーミングチェアよりも高額です。新品の場合は大体8~15万円ほどで、中古でも3~10万円くらいでしょうか。
正直なところ、価格だけ見ればゲーミングチェアのほうが遥かに優れています。
そして、最大の難点ともいえる「加工技術」の問題。車用なので、脚の部分がないわけですが、そこを自作するか何かで代用しなくてはなりません。
最も簡単なのはレカロシートの足部分をホームセンターに売っている木材や鉄材で自作してしまうことでしょう。
ただし、これはDIYに慣れた人以外は厳しいので、大き目のツールボックスの上にそのまま本体を乗せてしまうのがいいかもしれません。
そうすると、座面が回転しないうえに前後移動も面倒なので、完全に据え置きになってしまいますが…。
そもそもゲーミングチェアが出る前はどうしていたのか
かなり古い話になりますが、ゲーミングチェアがここまで普及する前は、車用のシートを独自にカスタマイズして使用する人々がいました。
当時はまだPCやインターネットが普及しきる前だったので、あまり表に出ませんでしたが、やはり椅子としての機能は優れていたわけですね。
また、廃車にする車から椅子だけを取りだして座椅子にする人もいましたね。ただ、今ならおとなしくゲーミングチェアを購入したほうがいいと思います。
コスパも悪いですし、やはり室内で使うようにはできていませんから。「どうしても車のシートが体になじむ」という方以外にはおすすめしませんね。