脱Ivy Bridge!Core i5-3570Kは14600Kとどれくらい違うか

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2012年に発売されたIntelの傑作CPU「Ivy Bridge(Core iの3000番台)」。「今でもこれで十分」という方が多く、愛用者は結構います。

しかし、そろそろ次のステップに進む時かもしれません。今回は12年前のCPUであるCore i5-3570Kと、最新のCore i5 14600Kを比較してみました。

売れ筋のミドルレンジ上位で比較

まず、3000番台と14000番台の同グレードのモデルを選びます。同グレードとは、例えばCore i5、Core i7などのクラスが同じモデルですね。今回は以下のモデルを比較します。

Core i5-3570K (3000番台, Ivy Bridge)
Core i5-14600K (14000番台, Raptor Lake Refresh)

技術仕様の比較

Core i5-3570K(3000番台)は、Ivy Bridgeアーキテクチャを基にしたプロセッサで、製造プロセスは22nmです。

・4コアと4スレッド
・ベースクロックは3.4GHz、最大ターボクロックは3.8GHz
・TDPは77W
・L3キャッシュは6MB
・DDR3-1600メモリをサポート

一方、Core i5-14600K(14000番台)はRaptor Lake Refreshアーキテクチャを基にしており、製造プロセスは10nm Enhanced SuperFinです。

・6つのPコアと8つのEコアを含む合計14コア、20スレッド
・ベースクロックは3.5GHzで、最大ターボクロックは5.3GHz
・TDPは125W
・L3キャッシュは24MB
・DDR5-5600およびDDR4-3200メモリをサポート

コア数とスレッド数が大幅に伸びていて、完全に別物というか別次元ですね。12年も経っているので当たり前ですが、同じグレード・価格帯の製品とは思えません。

計算能力の比較

計算能力を比較するために、ベンチマークスコアを使用します。ここでは、PassMark CPU ベンチマークのスコアを参考にします。

Core i5-3570K: 約6,000
Core i5-14600K: 約30,000

Core i5-14600KはCore i5-3570Kに比べて約5倍の計算能力を持っています。

ちなみに2024年の価格を参考に、両モデルの現在の市場価格を比較すると、

Core i5-3570K(中古市場価格): 約5,000円
Core i5-14600K(新品市場価格): 約50,000円

となっていて、さすがにCore i5-3570Kの方が圧倒的に安価です。しかし中古ですし、10年以上前のものですからこれはあくまでも参考値。

Core i5-3570Kは発売当時、21000円ほどだったはずなので、新品同士なら約2.5倍の価格差ということになります。性能差が5枚で価格差が2.5倍ですから、やはり最新世代のほうがコスパ良さそうですね。

比較まとめ

計算能力: Core i5-14600Kは、Core i5-3570Kに比べて約5倍の性能。
価格: Core i5-14600Kは新品で約50,000円、Core i5-3570Kは中古で約5,000円(ただし新品時は21000円前後)。
価格性能比: 中古価格ではCore i5-3570Kの方が高いですが、新品価格を考慮すると圧倒的にCore i5-14600K。

Ivy Bridgeからの乗り換えはお早めに

Ivy Bridgeは傑作世代との呼び声も高く、いまだに愛用者がいます。また、中古PCに使われていることも多いので、現役でも通用すると勘違いしがちです。

この手の「今でも~で十分」という話題は、「PCの性能に合わせて用途を選んでいる」ことが多く、実際にゲームや動画編集をすると明らかに力不足。

価格性能比を見ても現在のCPUのほうが圧倒的に高いので、できるだけ早めに移行してしまいましょう。