PC画面に「~に連絡しなさい」と出た時の対処法

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以前、あまりPCに詳しくない親戚から電話があり、「パソコンの画面に○○へ連絡しなさいって表示されて番号があるんだけど連絡したほうがいい?」と質問されました。

お気づきの方も多いと思いますが、これは「連絡すべき場合」と「そうでない場合」があります。

今回はPC画面に「~に連絡しなさい」と表示された時の対処法をまとめてみました。

画面に「~に連絡しなさい」は結構危険なメッセージ

結論を言うと「~に連絡しなさい」といった命令調のメッセージは、「広告を利用した詐欺サイト」に誘導されたか「何らかのマルウェアかウィルスに感染」した可能性があります。

いわゆる「サポート詐欺」を目的としたサイトであるか、悪意のあるソフトウェアが表示させているわけですね。

ちなみにサポート詐欺とは、偽の警告と連絡先を表示して電話をかけさせ、個人情報を抜き取ったり不正に金銭を要求したりする行為のこと。

PCの不具合とメッセージの表示という、「トラブル+対処法」をセットで見せることで緊急性を演出し、詐欺につなげるわけです。

さらにPCを使った詐欺では、以下のようなパターンがあります。

・警告メッセージの表示: 偽のウイルス警告がポップアップし、ユーザーに不安を感じさせます。ほかの詐欺の呼び水的な存在ですね。

・偽のセキュリティソフトの提案: 有料のセキュリティソフトを購入させようとします。もちろんセキュリティソフトが存在しないこともありますね。

・リモートアクセスの要求: 外部サイトへのアクセスを促し、個人情報を入力させて盗み出します。

・個人情報の要求: 「~までに支払いが必要」などどクレジットカードを聞き出し、金銭や個人情報を詐取します。

メッセージが表示されたらどう対処すべき?

まず「緊急ではないし、何かを提供する必要もない」という認識を崩さないでください。

現代の日本では、ミスクリックで何かを買ってしまうようなサイトはありません。かならずカートに入れ、決済情報を入力し、確認画面のあとに購入が行われます。

また、本当に不具合があって連絡先などが表示される場合もありますが、これは国産メーカーの一部のPCだけです。さらに通常画面ではなく「ブルーバック状態(青い画面)」に表示されるので、この時点で不具合があることは明確にわかります。

ブラウザでどこかのサイトを開いたタイミングで急に「~に連絡しなさい」と表示するメーカーはありません。

ここまでしっかり認識したら、メッセージを消す対処をしていきましょう。一番簡単なのは「ESCキーを長押ししてみること」。広告経由のマルウェアなどはESC長押しで「閉じるボタン」が出ることがあります。

次に有効なのが「Ctrl+Alt+Delete 同時押しでタスクマネージャーからブラウザを強制終了」すること。

普段使わない3つのキーを同時押しですが、おちついて3つ一緒に押してください。青い画面が表示されたら、「タスクマネージャー」を選択し、「プロセス」タブからブラウザを選んで右クリック「タスクの終了」を選択。

これでブラウザそのものが強制的に終了するので、メッセージも表示されなくなります。あとは念のためブラウザのキャッシュをクリアし、セキュリティソフトでのチェックを行いましょう。大半のケースはこれで解決するはずです。

最後の手段は電源長押しで強制終了

もし上の方法でもメッセージが出続ける場合は、電源ボタンを長押ししてPC自体を強制終了しましょう。

「強制終了は故障の原因では?」と考える人がいますが、Windows10以降は、強制終了してもほとんど不具合は起こりません。

もし不安定になってもOSを入れなおせばよい話なので、あまり心配せず強制終了しましょう。電源ボタンが反応しないのであればコンセントを抜きましょう。

ノートPCの場合は、コンセントを抜き、バッテリーを抜き取ってしまえば強制的に電源が落ちます。

ここまでやっても復元やリカバリでどうにでもなるので、「決して表示された番号に電話はせずに」PCを再起動してください。参考になれば幸いです。