1990年、95年、2010年…あの頃のゲーミングPCはどんな構成?

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このブログをご覧になっている皆さんは、いつ頃からゲーミングPCに興味を持ち始めたでしょうか。

私が知る限り、PCでゲームをすることが一般的になったのは1990年代の終わりごろだったかと思います。では昔のゲーミングPCはどんなパーツで構成されていたのでしょうか。

今回は、1995年から2010年までのゲーミングPCがどんな構成だったのかを振り返ってみたいと思います。

1995年からのゲーミングPCを振り返る

まず、簡単に1995年から2015年までのゲーミングPCについて、5年刻みで振り返ってみたいと思います。

1995年~PentiumとK-6の時代

1995年はIntelのPentiumが非常に強く、AMDが97年に名機「K-6」をリリースするまで一強状態でした。

このころのゲーミングPCは、以下のような構成が多かったようです。

ケース: ATXミドルタワー
CPU: Intel Pentium Pro 200MHz
GPU: NVIDIA RIVA 128
チップセット: Intel 430TX

ちなみにグラボも97年に「NVIDIA RIVA 128」が登場したことで3D処理能力が格段にアップ。

NVIDIA RIVA 128は、一般PC向けGPUとして初めて3Dアクセラレーションを統合した製品だったそうです。

2000年~Pen4とAthonが火花を散らす

2000年からの数年間は、CPUの性能が倍々ゲームで向上し、デュアルコア競争が勃発した時代です。

当時の一般的なゲーミングPCの構成は以下のとおり。

ケース:
ATXミドルタワー、マイクロATXタワー

CPU:
Intel Pentium 4 2.0GHz
AMD Athlon Thunderbird 1.4GHz

GPU:
NVIDIA GeForce2 Ultra
ATI Radeon 64MB DDR

チップセット:
Intel 850
AMD-760MPX

このころのAMDは、名機K-6から続いた勢いでAthronシリーズを生み出し、Pentiumを猛追していました。

Pentium4が「疑似デュアルコア」と呼ばれる中、Athonは「真のデュアルコア」として価格・性能ともにPentiumを凌駕し始めます。

近年のRyzen人気が始まるはるか以前にも、AMDがIntelを逆転した時期があったわけですね。また、グラボもATIのファンがそこそこいて、今のようにNVIDIAの一強という状態ではなかったと記憶しています。

2005~NVIDIA vs ATIの激しい争い

2005年以降は完全にデュアルコアの時代になり、Core 2シリーズとAthron 64 X2の激しい争いが続きました。一方でグラボもNVIDIAのGeforceシリーズと、ATIのRadeonシリーズが激しく競り合い、CPU・GPUともに面白い時代でしたね。

CPU:
Intel Core 2 Duo Q6600
AMD Athlon 64 X2

GPU:
NVIDIA GeForce 7800 GTX
ATI Radeon X850 XT Platinum Edition

チップセット:
Intel 925XEチップセット
NVIDIA nForce4 SLIチップセット
ATI Radeon Xpress 200チップセット

AMDはAthlon 64 X2でPentiumシリーズを追い抜いたものの、2007年にはIntelの名CPU「Core 2 Duo Q6600」がリリースされ、一気に形成が逆転します。

Core 2シリーズはまさにIntelが本気を出したマルチコアCPUの走りであり、Intelの一強時代を決定づけたCPUでした。

チップセットについては「NVIDIA nForce4 SLIチップセット」搭載のマザーボードがよく売れていた印象があります。グラボ2枚刺しのSLIがブームになり始めた頃でした。

2010年~CPUはIntel、グラボはNVIDIAという組み合わせが定着

CPUはCore 2シリーズに続いて「Core iシリーズ」が登場し、Intelはさらに盤石の体制に。グラボはNVIDIAのGTXシリーズがどんどん強くなり、AMD(旧ATI)はマイナーな存在になっていきました。

CPU:
Intel Core i7 2700K(2011年)
AMD AMD FX-8100(2011年)

GPU:
NVIDIA GeForce GTX 480
AMD Radeon HD 5870

チップセット:
Intel P55
AMD 890FX

今もネットの一部に残る「Sandyおじさん」というスラングは、この頃のCore iシリーズを今も使い続ける人々を指します。

Core iシリーズは今でも2700Kの愛用者が多く、本当によくできたCPUだったと痛感させられます。

2強が競り合う時代が最も面白い

こうしてみると、ほとんどの時代にIntelとNVIDIAが強いことがわかります。一方で、AMDも数年置きに上位勢をおびやかすような製品を開発しており、現在のRyzen・Radeonの存在と重なりますよね。

よく言われることですが、ゲーミングPCの性能はCPUとGPUで激しい開発競争が起こるタイミングで、コスパが良くなります。私のような古参ユーザーとしては、どちらかが圧倒的に強い時代にならないよう祈るばかりです。