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今(2021年)から10年前といえば、名機「Sandy Bridge」が登場した年です。つまり、第2世代Core iシリーズですね。Core i7 2600Kなどは、今でも中古市場で見かけます。
この世代のPCは今でも市場に出回っており、中古で安くPCを買いたい層に需要があるようです。
しかし、性能面では今一つなことも少なくありません。そこで、10年前のPCを「とりあえず現役に」する方法を整理してみます。
大抵はSSDへの換装で劇的に快適になる
まず、何よりも先に行うべきは「HDD→SSD化」でしょうね。これは、ノート・デスクトップ問わずやるべきことです。
2011年頃のPCはまだまだHDDモデルが多く、なおかつHDDの回転数も4200回転というものが残っていました。ちょうどSSDが安くなり始めた頃なので、メーカー製のPCはコストカットのためにHDDを採用していることが大半でしたね。
耐久性は問題ないのですが、何よりも遅い。一般的なSATA接続のSSDに換装するだけで、一気に「現役感」が増します。
デスクトップであれば、1万円未満の500GB程度のSSDを入れておけば、OSの起動で不満を感じることはなくなるはずです。
「Core i7 2600K!高速大容量SSD500GB!メモリ8GB!」みたいな宣伝文句の中古PCを見かけませんか?これは大半が、SSDを乾燥したものです。
CPUも可能であれば換装
Sandy BridgeはLGA1155というCPUスロットに対応していますから、この中でできるだけ処理能力の高いCPUに換装しても良いでしょう。
最速モデルは「Core i7 2700K」で、末尾にサフィックス「K」が付いているので、倍率変更が可能なモデルです。
未だにSandy Bridgeが現役でいられる理由は、このKモデルが豊富だからですね。倍率変更でオーバークロックしておけば、4コア・4GHzオーバーのCPUになるわけですから、普段使いには問題が出ません。
ちなみにCore i7 2700Kの中古は7000円~9000円で購入することができます。ターボブースト機能で標準でも3.9GHzまで上昇するため、2021年時点でもミドルレンジクラスのGPUならばボトルネックにならないと思います。
GPUをアップグレード
メインはここですね。GPUを「GTX1660」クラスにまでアップグレードできれば、非常にバランスの良いゲーミングPCになります。
1660が入手できない、もしくは予算不足で買えないという方は、とりあえず中古市場に在庫が豊富な1050Tiでしのいでも良いかもしれません。
ちなみに1660Ti以上になると、Core i7 2700Kであってもボトルネックに成り得ます。Core i7 10900クラスに比べると最大で48%ほど損失が出るとの結果がありますので、GTX1660以下のモデルに抑えておくべきでしょう。
「Sandy Bridge世代は1660が上限」くらいで覚えておくと良いと思います。個人的には1650でもいいかなというイメージですね。1650Tiになると実質1660と同じになりますから、バランス的にはGTX1650がベストかもしれません。
パーツ追加で「現役感」は出るが…?
SSDが約1万円、CPUが9000円なのですが、実はGPU価格が高騰しており、GTX1650でも3万円近くします(2021年11月現在)。
半導体不足や資源高の影響は今後もしばらく続くでしょうから、GPU価格を考慮すると、10年前のPCを現役レベルに引き上げるのはもったいないかもしれません。
逆に言えば、GPUさえ安く手に入れば、10年前のPCでも3万円~程度で「フルHD画質なら問題なく遊べるレベル」のPCになるかと思います。