セミファンレスグラボはメリットだらけ?実際の使用感を解説

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ゲーミングPCや自作PCの世界に足を踏み入れたばかりの方々にとって、パーツ選びは一大プロジェクトです。

その中でも、グラフィックボード(グラボ)はパフォーマンスに直結する重要なパーツですよね。特に毎年、秋から冬になると「セミファンレス」グラボに注目が集まります。

この記事では、セミファンレス技術のメリットと、実際の使用感について詳しく解説していきます。

セミファンレス技術とは?

セミファンレス技術を搭載したグラボは、特定の温度以下ではファンが停止し、一定の温度を超えるとファンが動作を開始する仕組みです。

この技術の目的は、必要最低限の冷却を実現することで、騒音を減少させるとともに、エネルギー効率を向上させることにあります。

セミファンレスグラボのメリット

セミファンレスグラボは「ファンありタイプよりも性能が低い」「何だかんだ言っても高負荷時は不安」などの評価が下されがちです。

しかし実際に使ってみるとこうした不安よりもメリットのほうが目立ちます。例えば以下のようなものです。

メリット1:騒音の低減

ゲーミングPCや高性能PCでは、高負荷時の冷却のためにファンがフル回転し、大きな騒音が発生することがあります。

セミファンレスグラボでは、軽負荷時やアイドル時にはファンが停止するため、常に静かです。

特に、映画鑑賞や音楽再生、軽作業を行う際には、この「静けさ」がクセになってきます。最初はちょっと感動しますね。どんな静音ファンでも音があったのだなと。

メリット2:エネルギー効率の向上

ファンは常時稼働しているものですから、セミファンレスによって消費電力を抑えることができます。実際にはCPUやグラボよりもファンの稼働時間を減らしたほうが電気代に良い影響をもたらすという結果もあるほど。

エネルギー効率の良いPCは環境にも優しいですし、時代の流れに合っていますよね。

メリット3:ファンの耐久性向上

ファンが常時稼働していないことで、ファンの摩耗を減らし、長期間にわたって性能を維持することが可能です。

グラボの故障で意外に多いのが「ファン」です。グラボのファンはCPUクーラーよりも小さく、ヒートシンクに近いので、故障すると大きな異音がでます。

また、小型のファンを高回転で回し続けるので負荷が大きく、セミファンレス化によって故障リスクを減らすことが可能です。

使用感について

実際にセミファンレスグラボを使用すると、最初に感じるのはその静けさです。特に、高負荷使用時を除き、ほとんど音がしないことに驚かれるでしょう。

また、長時間の使用においてもグラボの温度管理が適切に行われているため、性能低下を感じることなく作業やゲームを楽しむことができます。

個人的には、グラボの使用率が60%を超えないような使い方であれば、セミファンレスモデルを検討して良い気がしますね。あとは、メーカーのソフトウェアで電圧や性能を落としてやれば、普段使いでは全く不便がありません。

実はほとんどのグラボがセミファンレス化している

このようにセミファンレスグラボは、騒音の低減、エネルギー効率の向上、ファンの耐久性向上という複数のメリットを提供します。

実際の使用感も優れており、特に静かな環境を好むユーザーや、長期間にわたってコストパフォーマンスを重視するユーザーにとって魅力的な選択肢です。

ちなみに、現在市場に出回っているグラボの大半が、セミファンレス仕様なのだとか。厳密にいえば設定変更でファンを回し続けることができるのですが、セミファンレスに対するハードルはぐっと下がりました。

耐久性の面でも問題ないとのことですので、ぜひセミファンレス運用に挑戦してみましょう。おすすめは60℃近辺でのファン稼働設定ですね。

MSIならAfterburner、ZOTACならFireStorm、ASUSならGPU Tweakというツールで簡単にできますので、ぜひ参考にしてみてください。