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マイクロソフト社のノートPCといえば「Surface」ですが、今までは主にビジネス用途向けとして販売されていました。でも今後はゲーミングPCとして使えるかもしれません。なぜなら、AMDのAPUを採用したモデルが登場したからです。
新型Surfaceがどのように変化したのか、今後ゲーミングPCとして使用できそうなのかを考えてみたいと思います。
AMD Ryzen採用の新型Surface
2019年10月2日、マイクロソフト社が新型SurfaceにおいてAMD Ryzenを採用したモデルを発表するというニュースがありました。
個人的にはとても驚いています。なぜなら、マイクロソフト社といえばIntelとの結びつきが強く、CPUは軒並みCoreシリーズを搭載していたからです。
また、AMDのCPUはビジネス用PCでのシェアが低く、ほぼIntelのひとり勝ち状態でした。ビジネス向けラップトップであるSurfaceにRyzenが採用されたことで、ノートPC市場に新たな潮流が生まれるかもしれません。
具体的には、次のような情報が公開されています。
- Surface Laptop 3には13.5インチモデルと15インチモデルがある
- AMD Ryzenが搭載されるのは15インチモデル
- 搭載予定のAPUは「Ryzen 5 3580U with Radeon Vega 9 Graphics Microsoft Surface Edition 」と「Ryzen 7 3780U with Radeon RX Vega 11 Graphics Microsoft Surface Edition」の2種類
- 内蔵GPUには独自のカスタマイズが施される予定
一般的なノートPC向けRyzenとは異なり「Microsoft Surface Edition」独自のカスタマイズが含まれるという点に注目です。
既に情報が公開されており、次のようなスペックを持っています。
Ryzen 5 3580U with Radeon Vega 9 Graphics Microsoft Surface Edition
- 4コア8スレッド 2.1GHz~3.7GHz動作
- 9コア 1300MHz動作(Radeon Vega 9 Graphics)
- TDP 15W
Ryzen 7 3780U with Radeon RX Vega 11 Graphics Microsoft Surface Edition
- 4コア8スレッド 2.3GHz~4GHz動作
- 11コア 1400MHz動作(Radeon RX Vega 11 Graphics)
- TDP 15W
どちらもSurface向けの専用品であり、Ryzen 5 3500UとRyzen 7 3700Uをカスタマイズして内蔵GPUの性能を上げたイメージになります。
Ryzen搭載の新型Surfaceはゲーム用途で使えるか?
Ryzen 7 3780U(Radeon RX Vega 11)は、おそらくnvidiaのノートPC向け独立GPU「GeForce MX150」と同等クラスの性能を持っているため、軽めの3Dゲームであれば十分遊べるでしょう。
FortniteやPUBGも、設定を落とせば問題なくプレイできます。また、Surfaceが元々もっている特性(軽い、薄い)と併せると、カジュアルゲーマー向けのゲーミングノートPCとしては中々優秀ではないかと思います。
ちなみに、3DMark(Fire Strike)でのスコアは以下のとおりです。
・Radeon RX Vega 11 Graphics…3136
・GeForce MX150…3062
Microsoft Surface Editionは通常版よりも高めのチューニングになっているため、このスコアよりも若干上がる可能性があります。
結論としては、「軽めの3Dゲームや2Dゲームなら十分遊べる」レベルといえるでしょう。あの薄さと軽さでゲームが楽しめるのは、ちょっと驚愕ですね。ビジネス・ゲーム兼用のPCとして、新型Surfaceは「あり」なのかもしれません。