Intelの次世代CPU「Ice Lake」はAPU化する?

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すでにライバル企業のAMDから7nmプロセスの第3世代Ryzenが発表されている中、Intelも次世代CPU「Ice Lake」を投入するようです。

2019年はIntelの「Ice Lake」とAMDの「第3世代Ryzen」の対決に注目していきましょう。今回は内蔵GPUのパワーアップが期待されているIce Lakeについて解説します。

AMDの7nm Ryzenに対抗か?Intelの10nm「Ice Lake」

冒頭でも述べたように、Intelの10nmプロセスCPU「Ice Lake」の本格的な出荷が間近なようです。Ice Lakeは、2016年時点ですでにIntelのロードマップ(製品開発の計画)上に登場しており、長らくその全容が明らかになっていませんでした。

しかし、ついに本格的な出荷が始まるとのことで、現行の第9世代Coreシリーズから一歩突き抜けた性能を持つ、10nmプロセスCPUを入手できるようになりそうです。

ちなみに、プロセスルールの基準は企業によって違いがあり、Intelの10nmプロセスは、他社の7nmプロセス相当といわれています。つまり、AMDの7nmプロセスCPUとIntelの10nmプロセスCPUは、ほぼ同一の技術水準で作られた製品といえるわけです。

Ice Lakeの概要

それでは早速、Ice Lakeの概要を見ていきましょう。2019年1月時点で判明しているのは、以下の事柄です。

  • ノートPC用のモバイルCPU
  • 10nmプロセス(第9世代Coreシリーズは14nmプロセス)
  • 4コア8スレッドが基本型
  • CPU部分に新アーキテクチャ「Sunny Cove」を採用
  • 内蔵GPU部分は「Gen 11 graphics」と銘打たれ、3Dゲームにも対応
  • Thnderbolt 3 over type-CやWiFi 6 (802.11ax) with CRFにも対応

ノートPC向けのCPUかつ内蔵GPUの進化によって、ゲーミングノートPCの性能向上に貢献しそうな内容ですね。ちなみに内蔵GPUの最大性能は、1TFLOPS(現行の内蔵GPUの約2倍)とのこと。AMDのGPUならば「GTX1030」や「RX550」が内蔵されているようなイメージでしょうか。

また、AMDのAPUである「Ryzen3 2200G」や「Ryzen5 2400G」あたりと似たグラフィック性能になる可能性も高いです。つまり、ややAPU寄りのCPUといえるのではないでしょうか。

GPU開発に注力するIntel

今回のIce Lakeに限らず、最近のIntelは内蔵GPUの性能向上に力をいれています。小型高性能化が進むPCにとって、dGPU(独立GPU)の大きさは障害になりますし、当然の流れかもしれません。

今でも、重量級の3Dゲームでなければ、BTOショップの15万円程度のゲーミングノートPCで十分に遊べてしまいますから。内蔵GPUやAPUの進化によって、ゲーミングノートPCが主力になる時代がくるのかもしれませんね。