キーボードは応答速度とアクチュエーションポイントが重要

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ゲーミングPC界隈で応答速度といえばモニターが連想されますが、実はキーボードにも応答速度があります。

私を含め、あまり意識している人がいない印象なのですが、体に直接触れる部分なので実は結構重要なんですよね。

そこでゲーミングキーボード選びのための「応答速度」と、応答速度に深く関係する「アクチュエーションポイント」について解説します。

アクチュエーションポイントとは「反応が始まる深さ」

まず、ゲーミングキーボードの使い勝手を左右する2つの要素について理解しておきましょう。

アクチュエーションポイントとは、「キーボードへの入力が反映されはじめるポイント」です。

キーボードのキートップは、タッチパネルのように「触れたら即反応」というものではありませんよね。

物理的に稼働する機構なので、キートップが沈み始め、ある程度の深さに達した段階で入力が反映されます。

この「深さ」を数値化したものがアクチュエーションポイントです。例えば、押し始めてから1.5mmのところで入力が反映されるならば、アクチュエーションポイントは1.5mmということになります。

ちなみにアクチュエーションポイントは「軸」の種類によって変化し、下記のように様々なポイントが設定されています。※カッコ内はキーストロークの深さ

Cherry MX製

青軸:2.0mm(4.0mm)
赤軸:2.0mm(4.0mm)
茶軸:2.0mm(4.0mm)
銀軸:1.2mm(3.4mm)

Logicool

Romer-G:1.5mm(3.0mm)
GLスイッチ(薄型):1.5mm(2.7mm)

Razer

オレンジ:1.9mm(4.0mm)
緑:1.9mm(4.0mm)

全体的にCherry MX製はアクチュエーションポイント、キーストロークともに深めですね。

私も愛用しているLogicoolのRomer-GはCherry MX製よりも少し浅い程度。たしかにCherry MX製に比べると軽いタッチで入力される気がします。

キーの重さやタッチフィーリングも去ることながら、実はアクチュエーションポイントが使用感に大きな影響を与えていそうですね。

応答速度

応答速度は、狭い意味で言えば「キーから入力された情報が基盤を通して反映されるまでの時間」を計測したものです。

しかしこれを厳密に計測することは難しく、実際には「アクチュエーションポイントに到達するまでの時間」+「反映されるまでの時間」が応答速度になるでしょう。

つまりアクチュエーションポイントが浅いほうが有利になりやすいということですね。

また、アクチュエーションポイントが同じであっても、軸が変わることでキーの重さも変わります。

例えばアクチュエーションポイントが2mmで押下圧が45cNのキーと55cNのキーでは、前者のほうが応答速度は速くなる傾向です。

ゲーミングキーボードの応答速度を高めるために

ということで、ここまでの内容を総合すると、キーボードの応答速度を速くするためには

「アクチュエーションポイントが浅く、押下圧が小さいキーボードが有利」

という結論が導き出されそうですね。実際に触ってみるとわかるのですが、アクチュエーションポイントとキーストロークが浅めで、なおかつキーが軽いキーボードはキーに触れてから反映されるまでがスムーズに感じます。

昔からゲーミングキーボードは「ストロークが深く、クリック感があるほうが使いやすい」と言われることがありました。

しかし、これは単なるフィーリングに対する好みの問題で、単純に応答速度を求めるならば浅く・軽いキーボードが有利です。

ぜひ、ゲーミングキーボード選びの参考にしてみてください。