経年劣化なし!コスパ良好なCPUグリス「MX-4」

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毎年5月あたりになると、「CPUグリスを塗り替えようと思うんだけど、良いの知らない?」と質問されます。

気温が上がるので、CPUの温度上昇を少しでも緩和したいのでしょうね。CPUグリスの塗り直しは、古いPCほど効果がありますから。

しかし、CPUグリスは滅多に使わないうえに、何年もそのままにしていると劣化して使い物にならなくなります。

そこで、私が愛用している経年劣化しないグリス、「MX-4」を紹介します。

コスパ良くスタンダードで使いやすいグリス「MX-4」

まずMX-4をよく知らない方のために、簡単に概要を紹介しますね。

Arctic MX-4は、Arctic Coolingによって製造された高性能なCPUグリスです。

PCの冷却製品を扱っていることで知られるArctic Coolingのラインナップの一部で、金属を含まず、電気を伝導しないため、使用中に短絡(ショート)を引き起こすリスクがありません。

MX-4は、カーボンマイクロパーティクルを使用しており、高い熱伝導性を実現しています。

具体的には、CPUやヒートスプレッダ表面の微細な凹凸を埋めることで、CPUまたはGPUからの熱を迅速かつ効率的に放散させることができる仕組みです。

また、このグリス自体はヘラで非常に薄くかつ均一に塗布することができるため、扱いやすいこともメリット。さらに、一度適用すると最大8年間持続するという長期的な耐久性も強みですね。

ちなみに、MX-4の公式説明によれば、「経時劣化しない」とのこと。なので、余ったグリスを何年も保管しておいても、性能は落ちないと考えてよいでしょう。

Arctic MX-4は、2グラムから45グラムまでのさまざまなサイズで提供されており、容量の割には安いことで知られています。

ちなみに私が愛用しているのは、4gのピストンですね。大体1回塗りなおしても1g程度なので、3~4回は使えると思います。

そして990円という安さ。性能的には一級品なのですが、劣化しにくく安いので気兼ねなく使えるという点が非常にありがたいです。

メタルフリー(金属不使用)なので導電性がないため、

熱伝導率では他の製品に劣るがバランスが良い

ただし、熱伝導率ではクマグリスなど一部の高級グリスに劣ります。MXシリーズは昔からある定番のひとつなので、性能的には最新というわけではないのです。

とはいえ、ハイエンドCPUの冷却にも十分に耐えますし、乾いてカピカピになったCPUグリスのリフレッシュとしては最適。

過度なオーバークロックをしなければ、TDP100W~クラスの高負荷稼働にも十分に耐えると思います。

ちなみにMX-4の後継である「MX-6」が2023年に発売となり、こちらも好評のようですね。MX-4よりは少し固いのですが、性能自体は向上しているようです。

MXシリーズは初心者でも扱いやすく、万が一マザーボードなどに付着しても悪さをしないという「安全」が強み。CPUグリスの塗り替えに自信がないならば、まずはMX-4の4gピストンを使ってみてください。