自作あるある「余ったケースファンで扇風機」は本当に使えるのか

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昔から自作PCファンのなかで、「夏になると必ず誰かがやる」遊びとして「ケースファンの扇風機化」があります。

実は私も何度か試してみたのですが、中途半端なところで投げ出してしまい、本当に扇風機として使えるのかはわかりません。

そこで今回は、押し入れにしまっていたケースファンを使って扇風機を作ってみました。果たして結果はいかに。

ケースファン扇風機で実験

PCケースファンは、主にコンピュータの内部を冷却するために設計されており、小型かつ高速で回転するファンです。

一般的に、ケースファンは直径が120mmから140mm程度であり、12Vの電源で動作することが多いです。また、静かで一定の風量を提供する能力があり、理論的には室内の小規模な扇風機として使えそうです。

そこで自分で簡単な扇風機を作り、使用感を試してみました。

そこそこ涼しいが、うるさい

まず、今回の手順を簡単にまとめますね。

扇風機の構築

余った120mmのPCケースファン2個を使用し、簡易的なゴム製のスタンドにネジで固定しました。電源はアイネックスから出ているPCファン用USB電源変換ケーブルを活用しましたね。

USB電源から電力を引っ張ってこれるので、ケースファンを独立型の扇風機に変えることができます。

使用感を検証

風速計を使って測定…といきたかったのですが残念ながら手元にありませんでしたので、体感でのレポートです。

まず、涼しさは結構ハイレベル。ケースファンは小さい範囲に指向性の高いエアフローを作りやすいので、向きさえしっかり合わせれば十分に清涼感がありました。

市販のUSB小型扇風機と比較してもそん色がない、というか手持ちのUSB扇風機よりは明らかに涼しい気がします。

ただし、家族や友人からは「ビーンという音が耳につく」との指摘もありました。確かに長時間使用していると、なんとなくファンのノイズが気になります。

おそらく2つ同時に回していることが原因ですね。何となくですが、2つのファンが共振しているような音でした。ファン同士が近すぎたかもしれません。

これが14センチファン1個ならばだいぶ静かになりそうです。ただし風量は落ちるので、見極めが難しいところ。

ともあれ、ケースファンを利用した扇風機は、一定の冷却効果を持つことが実証されました。ただし、本来の用途と異なるため、騒音レベルが高めであるという問題が存在します。

ノイズの問題さえ我慢できれば、持ち運びは相当便利ですし、使い勝手は良いですね。台座を何とかすれば、どこでも使えそうです。

ちなみに今回使用したPCファン用USB電源変換ケーブルは、アイネックスの「CA-USB12V」という製品。たった1200円程度でケースファンをUSB接続で回せるので、実はかなり優秀なアイテムです。

しかも12Vへの昇圧も行うので、普段は静かなケースファンでも元気よく回ってくれます。

手軽で実用的なケースファン扇風機

余ったケースファンを使用して自作扇風機を作る試みは、一応の成功を収めました。PCパーツは再利用しにくいものが多いのですが、ケースファンだけは捨てずに取っておいてもよさそうです。

アイネックスの「CA-USB12V」は非常に優秀なパーツですし、今でもアマゾンなどで簡単に手に入ります。夏に向けて自作のケースファン扇風機を作りたい方は、2~3個確保しておくと良いでしょう。