CPUソケットの”ピン折れ”どう対処する?

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CPU交換のときに、最も注意すべきなのがピン折れです。初心者がピン折れを体験してしまうと、一時的なパニックに陥り状態を悪化させてしまいます。

私も過去に何度かピン折れを経験しました。その時のことを踏まえながら、現実的な対処法をまとめてみたいと思います。

銅線を半田付けして代用する

上手くいけばこの方法が一番現実的かもしれません。

折れたピンのところに、「黄銅線(おうどうせん)」を半田でつけ、長さと角度をそろえて修理する方法です。

なるべくソケットのピンと同じくらいの太さのものを選び、銅線は長めの状態から調節していくのがポイント。このとき、基盤との銅線との接着に半田ペーストを使いましょう。

半導体と半田の接着がしやすくなります。また、半田付けは「ピッ」と短時間でくっつけるイメージで、長時間の過熱は要注意。基盤がダメになってしまっては元も子もありませんから。

無事くっついたら、カッターの刃などで同じ列のピンと角度を揃えます(直角にする)。ただし、かなり細かく集中力を必要とする作業ですので、手元が狂うと逆に被害を拡大させてしまうことになります。

半田付けに慣れていない方は、何度か適当な材料で半田付けを練習すべきかもしれませんね。

マザーボードメーカーの無償修理を利用する

電子工作が得意でない方は、是非こちらを検討すべきです。実はマザーボードメーカーの一部では、CPUソケットのピン折れに対し、無償修理対応を行っている場合があります。

例えばGIGABYTE製マザーボードを取り扱っている「旭エレクトロニクス」では、購入から6か月以内のピン折れを無償修理するとのこと。

旭エレクトロニクスの製品保証シールが貼ってある製品が対象となり、修理は旭エレクトロニクスのGIGABYTEサポートセンターが直接行うそうです。

その他、CFD販売、アスク、マスタードシードといった代理店もASRock製マザーボードに限り、購入から3か月以内であれば無償修理に対応します。ただし、無償修理には購入時の領収書と、代理店保証シール、製品シリアル番号が必要になるようです。

さらにアスク・アユートから販売されているMSIマザーボードも3か月以内のピン折れ無償修理を開始しました。

これらは自作初心者にとって、心強いサービスといえるでしょう。CPUソケットはマザーボードの中で最もデリケートな部分で、ちょっとしたひっかかりで破損しやすいですからね。

今後、こういった無償修理に対応するメーカーが増えることを願います。

ASUS製マザーボードは有償修理が基本

マザーボードメーカー最大手のASUSは、今のところ無償修理規定が無いようです。流通量が多いため、対応が難しいのかもしれませんね。

しかし4大マザーボードメーカーのうち、3つがCPUソケットピン折れの無償修理に対応しているのは、正直驚きました。2016年から無償修理が始まっているので、近い将来ASUS製マザーボードも対応するかもしれません。

自分で修理すればすぐに復活させることはできるものの、マザーボードやCPUが復旧不可能になる可能性もあります。

初心者であれば、メーカーの修理や買い替えを検討しましょう。もちろん、勉強代と割り切って失敗前提でチャレンジするのもありですよ。ただし、あくまでも自己責任で!