「キャンプでゲーム」ではゲーミングPCの故障に注意

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最近、友人の一人が不思議な趣味に目覚めました。それは「ソロキャンプでゲームをする」という趣味。

何でももともとソロキャンパーだったらしいのですが、ポータブル電源とノートPCを持って、自然の中で夜中にゲームをやるのがたまらなく落ち着くと。

なかなか理解しづらいのですが、キャンプブームが続く中で、こうした趣向を好む人がいるのかもしれません。

そこで今回は「キャンプでゲーミングPC」を扱う場合の注意点をいくつかお伝えします。

野外は故障リスクのオンパレード

まず覚えておいてほしいのが、ゲーミングノートPCは野外で使用するようには作られていないということ。

特に「水気」「湿気」「土埃」「気温差」の4つにはあまり強くありません。順に見ていきましょう。

防水性能は最低限と心得よ

まず水気です。キャンプのような環境では、100%水気が発生します。例えば飲料水や調理用の水、お湯、すべて水気ですよね。

こうした水分がゲーミングノートPCに降りかかると、運が悪い場合は故障につながります。

特に多いのが「キーボードに飲み物をこぼす」という行為。どんなに気を付けてもリスクはゼロになりません。

キャンプでは小さなテーブルやひざの上で飲み物を扱いますし、鍋から器に水分を移すこともあります。

ゲーム中にこうした水分が降りかかるリスクは、室内の比ではありません。まあ、おそらくもっともハイリスクなのは「お酒を飲みながらゲーム」ですね。

蒸留酒ならまだしも、糖分が含まれる醸造酒は電子機器の大敵。水分が飛んだ後に糖分が残留し、腐食や通電不良を引き起こします。

湿気と気温差による結露

飲み物や食べ物はちょっとした注意や工夫で対策できますが、湿気はどうしようもありません。

キャンプはどんな季節でも昼と夜の気温差が激しく、高確率で結露が発生します。結露はPCにとって最強の敵のひとつ。

しかも結露は時間差で不具合を引き起こすことが多く、帰宅後にゲーミングノートが起動しないという事態もあり得ます。

防水処理もあまり意味がないので、この点だけでも野外でのゲーミングノート使用は控えるべきです。

あらゆる機械の大敵「土埃」

最後の敵は「土埃」ですね。ある意味で湿気以上にやっかいです。車に詳しい人ならご存じですが、土や砂は機械の大敵です。

自動車は埃から精密な部分を守るためにフィルターやカバーが色々ついています。特に野外の湿気を帯びた土埃は、基板に滞留して不具合の原因となることが多いです。

防水と同じくらい難しいのが「防塵」ですから、普通のゲーミングノートPCなら故障してもおかしくありません。

移動時の振動リスクも無視できない

こうした環境面のリスクのほかに、移動時の故障リスクもあります。キャンプならば車で移動する方が多いと思いますが、舗装されていない道路を長時間走っていると、ノートPCが故障することがあります。

耐衝撃性のあるケースなどに入れることである程度は対策可能ですが、砂利道の微振動に長時間さらすのは気を付けるべきですね。

緩衝材でくるんで荷物用のボックスにいれるなどの工夫が必要かもしれません。

ちなみにノートPC用の防塵防水、耐衝撃ケースというのはほとんど売られていません。本格的な防水防塵防滴のスーツケースとなると数万円です。

私個人の意見としては、確かに開放的な場所でゲームをプレイするのは楽しいでしょうが、高価なゲーミングノートPCは辞めておいたほうが良いと思います。