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「PCケースなんてただの箱、なくても動くんじゃない?」と考える方は少なくないようで、つい最近も友人から質問されました。
実際に私は10年ほど前、PCケースなしで半年間ほど運用したことがあります。しかし、現在はやろうと思いません。
確かにケースがなくてもPCは動きますが、実際に運用を始めてみると、想像以上に「面倒くさい」のです。
今回は、PCケースなしの運用のリスクについてまとめてみたいと思います。
ケースなし運用を始めた理由
まず、なぜ「PCケースなしで運用してみよう」と思ったのか。 理由は単純で、以下のようなメリットを期待していたからです。
・コスト削減:PCケースは安いものでも5,000円以上。高級モデルなら数万円するため、少しでも出費を抑えました。
・冷却効果の向上:ケースがないことでエアフローを失うものがなくなり、冷却効率が上がるのではと考えました。
・メンテナンスのしやすさ:パーツの交換や掃除が楽になるはず。
上記のような理由から、PCパーツを「まな板(起動チェックや組付けのための特殊な台)」に設置して動かし始めました。
ちなみに、まな板自体は昔からPC周辺機器のひとつで、これが悪いわけではありませんので勘違いしないようにお願いします。
実際に運用してみて感じたメリット
とりあえずケースなしで使ってみて、確かにいくつかのメリットはありました。
パーツ交換が楽
HDDやSSDの追加、メモリの交換がすぐにできるのは便利でした。PCケースがあるとパネルやフレームに手間があるため、作業しにくいのですが、ケースがないと本当に楽です。
本来のPCの組み立てはこのレベルなんだな…と痛感しましたね。メンテナンスが楽になったのは間違いありません。
冷却効果は”おそらく”向上
GPUやCPUクーラーに直接風が当たるだけではなく、周辺の空気を大量に吸う&熱を発散できるので冷却効果は高かったように思います。
特にエアフローが悪いケースを使っている場合よりは確実に温度が下がっていたでしょうね。ただし、室温の影響をモロにうけるので、冷房がない家の夏場ならば逆に冷却効率が落ちたかもしれません。
良くも悪くも「室温そのままの冷却効果」が得られます。
ケースなし運用の重大な処置
さてここからが本題です。結論から言うと、PCケースなしの運用はおすすめしません。なぜなら、以下のような問題が発生するからです。
ホコリの侵入がヤバイ
ケースなし運用を始めて1ヶ月もすると、PCパーツ、特にマザーボードの表面に埃がびっしりと付着しました。
またCPUクーラーのフィンや電源ユニットのファン周辺は埃が覆われていて、放熱効果が維持できているのか疑問になるほど。
ショートや故障のリスクが増大
よくよく考えてみると、むき出しのパーツは常に静電気のリスクにさらされます。特に乾燥がひどい冬場は、PC のマザーボードに触れるのが怖かったですね。
友人は「意味不明なシャットダウンが数回起こった」と言っていましたが、もしかすると静電気を検知して保護機能が働いたのかもしれません。
また、ホコリやペットの毛が原因で、USBポートやPCIeスロットの接触不良が発生し、キーボードやマウスが認識されなくなることも。
配線のゴチャつきと見た目の悪さ
PCケースがないと、ケーブルマネジメントが非常に難しくなります。 最初は「まあ大丈夫だろう」と思っていたもの、時間が経つにつれてケーブルが絡まる、ケーブルがべたつく、見た目が汚くなるといった問題が発生。
結局、整理するために余計な手間がかかり、PCケースがあれば一発で解決することに気づきました。
想像以上にうるさい
PCケースには静音性を高める効果もあります。ケースがないと、CPUやグラボ、電源のファンの音がもろに響くのです。
特にGPUファンがフル回転するとジェット機のような音になり、夜中に作業するのが苦痛になりました。
防音シートやファンの交換を考えましたが、それなら最初からPCケースを使うべきですよね。
PCケースは必要です!
とりあえずケースなしで運用してみた結果、「やっぱりPCケースは必要だ」とわかりました。 確かに一部の利点は以上ありますが、それ以上に問題が多すぎます。
「PCケースいらなくね?」と思っている人がいたら、間違いなくケースを使うことをおすすめします。 PCケースはただの箱ではありません。