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最近はCPU付属のCPUクーラーの性能がよく、定格運用ならば純正クーラーでも十分に冷えます。しかし、コストカットの影響なのか、ここ2~3年は徐々に物足りなくなってきているのも事実。
特にIntel製CPUの付属クーラーは、ちょっと変わってしまいました。Intel製CPUクーラーは、状況に応じて交換すべきかもしれません。
銅芯ではなくなったIntelの純正クーラー
私の記憶が確かならば、第4世代あたりまでのIntel製CPUは、リテールクーラーでも「銅芯」が入っていました。CPUクーラーの中心部(CPUの接地面)が銅になっていて、あとはアルミ製というタイプですね。
銅はアルミよりも熱伝導性能が良いために、冷却性能が高いのですが、コストがかかります。AMDとの値下げ競争の影響なのか、近年はこの銅芯がなくなり、フルアルミ製のリテールクーラーが一般的に。
もちろん、Core i7以上のハイエンド帯ならば銅芯なのですが、ミドルレンジクラスまでのリテールクーラーには銅芯が入っていません。
もともとリテールクーラーは非常に工作精度が高く、CPU自体の発熱も小さくなっているので、アルミでも十分といえば十分です。
しかし、いかんせんファンがややうるさい…。感じ方問題なのですが、リテールクーラーはファンの回転数が1500を超えたあたりから徐々に気になる音を出します。
また、アイドル状態でも「ジー…」という音が気になる方もいるほどで、静穏性はあまりよくありません。
冷却性能自体は、Core i5 10400あたりまでならば、高負荷状態でも73度程度でおさまり、何ら問題ないものです。
しかし、音の問題ともう少し冷却性能を上げたいという思いから、交換を試してみることにしました。
リテールクーラーの上位互換品を探す
サイズやNoctuaのようなメジャーなメーカーならば、優秀なCPUクーラーがたくさんありますよね。
特にサイズは定番ともいえるような製品をいくつも出しており「大手裏剣」や「超天」「虎徹」などの大ヒットシリーズがあります。
しかし、どれも大型で、個人的にはリテールを少しだけ良くしたクーラーが欲しかったため、候補から除外しました。
最終的には、Intelの純正オプション品である「BXTS15A」と、アイネックスの「CC-06S」に絞って検討。どちらも直径はリテールクーラーとほぼ同じながら、厚みが増したモデルです。最終的には1400円程度で買えるCC-06Sを選択。
バックプレート方式で銅芯入り、ヒートシンクの厚みはリテールの2倍強、静穏ファンという必要十分なスペックでありながら、非常に安いので驚きです。
交換した結果、アイドルは約2度(32度⇒30~29度へ)、使用率100%の高付加状態では約4度(73度⇒69~68度)へと温度が下がり、なおかつ静穏性も増しましたね。
回転数1000以下ならばほぼ無音といって良い状態で、よく冷えています。取付方式がプッシュピンではなくバックプレート+ねじ止めなのも好感触。
非常に安定して、きっちりとCPUをグリップできています。
リテールクーラーはできれば交換が吉
ミドルレンジクラスでも、安価なトップフロータイプへの交換でしっかりと効果がでました。個人的には、IntelのミドルレンジCPUまでならば、BXTS15AかCC-06S(LED搭載モデルもあり)で十分だと思いますね。
ちなみに取り付けやすさならば、マザーボードを外す必要が無いBXTS15Aに軍配が上がると思います。ただ、価格がCC-06Sの倍以上なので、お財布と相談しながら決めてみてください。