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2019年2月1日から開始される「モバイルバッテリーのPSEマーク規制」。これまで安価に販売されていたモバイルバッテリーの多くが、一気に姿を消すことになります。
ではこのPSEマークとは何を表すものなのでしょうか。
PSEマーク(電気用品安全法)とは?
PSEマーク(電気用品安全法)とは、日本国内で使用される「100Vコンセント接続の電気製品」に対する安全規格です。PSEマークは、製造業者や販売業者から独立している第三者の中立・公正な機関によって認証され、電気製品の安全性を確保する仕組みといえます。
具体的には、「Product、Safety、Electrical appliance、materials」の頭文字であり、電気製品が安全性の基準をクリアしていることを表現しています。
このPSEマークは、平成7年から運用が開始され、その歴史は23年以上にもなります。今では国内の家電量販店などで販売されている電気製品の大半にPSEマークが付与されているわけです。
しかし、一部でこのPSEマークが付与されてない電気製品もあります。そのひとつが「モバイルバッテリー」なのです。
PSEマーク記載の対象外だったモバイルバッテリー
モバイルバッテリーには「リチウムイオン電池」が使われており、このリチウムイオン電池は2007年からPSEマーク記載が義務付けられています。しかしこれは、ノートPCやスマートフォン、デジカメ用のバッテリーに限定され、モバイルバッテリーは対象外でした。
そのため、PSEマークが付与されていない安価で大容量な、海外製のモバイルバッテリーが多数生まれたわけです。この状況が一変したのは、2018年の2月1日。経済産業省がモバイルバッテリーを電気用品安全法の規制対象にする(PSEマーク付与の対象にする)と発表しました。
つまり今後は、原則としてPSEマークのないモバイルバッテリーは製造・輸入・販売ができなくなり、モバイルバッテリー市場に変化が訪れると予想されます。
ゲーミングノートPCやゲーミングスマホにも影響がある?
ゲーミングノートPCやゲーミングスマホ・タブレットなどと、大容量モバイルバッテリーを併用していれば、次の買い替えでは価格が上がる可能性があります。
また、規制前後でPSEマークのないモバイルバッテリーがネットオークションなどに溢れるでしょう。実際に秋葉原にある一部のPCパーツショップでは、500円を切る価格で大量のモバイルバッテリーが投げ売りされていました。
2019年2月1日以降は、店舗やネット通販でPSEマークのないモバイルバッテリーを販売できなくなるため、溢れた分は個人取引に流れそうですね。自己責任ですが、モバイルバッテリーを大量にまとめ買いするチャンスともいえそうです。