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ここ2年ほどでSSDの価格はどんどん下がり、メインのストレージとして使う方が増えましたよね。そのため、「SSDをもっと高速で大容量なSSDに交換する」ことのハードルも低くなっています。
しかし、いざ古くなったSSDを廃棄するとなると、その方法を知っている方は少ないのではないでしょうか。今回はSSDの廃棄方法について解説します。
セキュリティ重視の時代にSSDを捨てるということ
昨今、個人情報の漏洩によりさまざまな事件が、世間を賑わせていますよね。
今や情報はれっきとした「資産」であり、その流出は「リスク」でもあります。PCのストレージはまさに個人情報の宝庫ですから、ゲーミングPCのストレージといえどもそう簡単に捨てられるものではありません。
SSDを何の対策もせずに廃棄してしまうと、最悪の場合には「データ復旧(サルベージ)」により個人情報を抜き取られ、思わぬトラブルに発展する可能性があります。
では、SSDを安全に廃棄するにはどうしたら良いのでしょうか。
SSDを安全に廃棄するための方法
HDDがそうであったように、SSDの廃棄にもそれなりの「手順」が必要です。一般的には「OS上からデータ削除⇒SSDをフォーマット」という手順で十分なように見えるでしょう。しかし、前述したように専門知識を持った人間が「サルベージ」を行えば、データを復旧できてしまう可能性があります。
そこで、以下のような方法がおすすめです。
- SSD上のデータをランダムデータで上書きする(SSDメーカーが提供するソフトを利用)
- SSDを一旦全て暗号化し、暗号化キーを廃棄し、その再度フォーマットする
- SSDを物理的に破壊する
ただし、3についてはHDDと同じような「単にドリルで穴をあける」といった方法では不十分です。何枚ものディスクが折り重なり、ひとつでも破壊できれば復旧がほぼ不可能になるHDDと異なり、SSDは単一のメモリチップからも情報を取り出せる可能性があるからです。
そのため、SSDを破壊するときは「ハンマーなどを使って徹底的に砕く」ことが重要になります。
Windows10環境なら「BitLocker」が便利
SSDを物理的に粉々にするのは、力の強い男性でもかなり骨の折れる作業です。やはり現実的にはフォーマット⇒暗号化という手順がおすすめかもしれません。そこで役立つのがWindows10に標準搭載されている「BitLocker」です。Vistaから搭載されているドライブ暗号化ソフトで、手軽にストレージを暗号化できます。
ただし、Windows10では「Pro版以上」のみ使用可能であることから、Windows10 home環境では選択肢になりません。そのため、「VeraCrypt」のようにストレージを丸ごと暗号化できるフリーソフトを使用するのもひとつの解決策になるでしょう。
完全な物理破壊が難しいSSDだからこそ、暗号化を経由した廃棄を心がけたいところですね。