「映像出力なし」マイニング専用GPUの活用方法とは

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2017年後半から2018年にかけての仮想通貨ブームで、GPU需要が跳ね上がりました。その影響から多くのGPUが姿を消したことは、記憶に新しいと思います。

その中には、いわゆる「マイニング専用GPU」が含まれており、中古市場に大量に出回っています。

このマイニング専用GPUを格安で入手し、ゲーミングPCに活用しようという動きがあるのです。一体どのような方法なのでしょうか。

マイニング専用GPUが格安な理由

一般的に、マイニング専用として売り出されたGPUは、通常のGPUよりもかなり安いことが多いです。その理由として、以下2点があげられます。

・画像出力機能がない(HDMIなど出力用ポート自体がない)
・通常のドライバが適用できない

画像出力用のポートは、多少の電子工作で自作できるものの、やはり敷居が高いイメージがありますよね。かくいう私も、GPUの出力ポート自作は未経験です。

では、こういったマイニング専用GPUをどう使うのか、について解説したいと思います。主な使い方は以下の2つです。

2枚刺し(SLIなど)のうちの1枚として使用

GPUの2枚刺し(SLIなど)であれば、画像出力用に通常のGPUを一枚購入し、もう一枚は単なる処理用としてマイニング専用GPUを使用できます。

要は計算処理の足しになれば良いわけですから、マイニング専用であっても問題ないのです。

CPU内蔵グラフィックの「補強」として

「映像出力を内蔵GPU経由で行い、実際の処理はマイニング専用GPUで行う」というもの。これは、マイニング専用GPUにある「vBIOS切り換え用スイッチ」の切り替え処理が必要です。

また、BIOS上でGPU出力を「PCIe」から「iGFX(もしくはiGPU)」に変える処理も忘れてはいけません。この2つの作業が完了したら、通常版のドライバをインストールします。

初心者には敷居が高いマイニング専用GPUの活用

このように、マイニング専用GPUの活用には、GPUのスイッチ切り替え処理やBIOSの設定、ドライバのインストールなどが必要です。

したがって、初心者にはややハードルが高いといえます。AMD系のマイニング専用GPUが格安で売られていますが、くれぐれも「普通のGPUと同じではない」ことを忘れないようにしてください。

時間や労力を考えると、少々割高でも、BTOショップなどで通常のGPUを買うべきでしょうね。