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自作PCファンなら一度は考えたことがあるであろう「ジャンク品を修理して自分で使う」という選択肢。
私も過去何度か、本気でチャレンジしようとしたことがあります。ジャンクノートPCを修理して直すことができれば、万単位のお金が浮くため、実は強力なスキルです。
しかし、本当にそんなことが可能なのか、現実的な目線から考えてみたいと思います。
DIYスキルがあればもちろん可能だが障害も多い
結論から述べるとDIYスキルさえあれば、ジャンクノートPCを直して使うということ自体は可能です。
しかしこれだけでは当たり前なので、もう少し詳しく整理してみますね。
一般的にジャンク品として出品されているノートPCは「モニターの不具合」「原因不明の不具合」の2つに大別されます。
前者は、パネル交換やインバーター交換、バックライトの交換作業ができれば比較的簡単に復旧できます。これは私も経験がありますね。
有機ELなどになると難しいのですが、通常のLEDを使っているノートPCであれば、修理部品さえ手に入れば初心者でも直せる可能性があります。
ただし、分解の難易度が機種によって全く異なるので、その辺りはくれぐれもご注意を…。また、細かい線を切ったりつないだりするので、配線のスキルもあったほうがいいですね。
原因不明の不具合は基本的に手出しNG
一方、「原因不明の不具合」はまず問題の切り分けから入らなくてはなりません。私の経験から言うと「通電しない」「CPUファンは回るが起動しない」というパターンに大別されます。
CPUファンは回るが起動しないとうケースは、通電しているものの何らかの理由でBIOSが起動していないので、CMOSクリアやストレージの交換をしてみますね。
また、ジャンク品の怖いところでもあるのですが「そもそも分解してみたらストレージすらなかった」というものも普通にあります。なので、まず分解が苦にならないことが「原因不明の不具合品」を購入する最低条件です。
過去の経験から言うと、原因不明の不具合によるジャンク品は「通電している、かつBIOSが起動する」ところまで確認出来たら購入してもよいと思います。
BIOSが起動しないものについては、CPUそのものに不具合があるか、メモリに不具合があるか、マザーボードが破損しているかわかりません。また、CPUやメモリ、ストレージ自体が抜き取られている可能性も大です。
さらにジャンク品の出品者は結構いい加減で、「詳しいことはわかりません」というケースが結構あります。
DIYは「作る」より「直す」ほうが遥かに難しい
これはPCに限ったことではないのですが、DIYは作る作業よりも直す作業のほうが難しいです。
理屈は簡単で、作ることは一方通行の作業であるのに対し、直すほうは「分解・切り分け・補修・組み立て」という複数の方向性で作業を進める必要があるからです。
また、故障のパターンによって対策を変えていく必要もありますし、必要な知識とスキルも変わってきます。
例えばバックライト交換やインバーター交換は、配線スキルや半田付けスキルが必須ですが、PCが起動しない場合はハードウェア・ソフトウェアを含めた総合的な知識が必要になってきます。
なので、基本的にジャンク品を修理して自分用に使う、というのはかなりハイリスクかつハードルが高い行為だと考えてください。
ただし、修理スキルを上げるための練習用として、ジャンク品を購入して分解してみるというのならば大いにアリだと思いますね。