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CPUのIntel、GPUのAMDという印象を覆すニュースが出てきました。なんとIntelが、単体GPU市場へと本格参戦するというのです。
今後IntelとAMDの戦いは、CPU+GPUという統合プラットフォームに移っていくのかもしれません。Intelは果たして、どのような戦略を描いているのでしょうか。
IntelのGPU市場参入は20年ぶり
Intelは1998年の「Intel 740」以来、単体GPU市場から離れていました。そのため、今回の参入は実に20年ぶりとなります。最後に発表した740はAGP世代のGPUですから、覚えている人は少ないのではないでしょうか。
今回Intelが発表したところによると、参入するのは主にゲーミングPC向けのGPUだそうです。つまり、NVIDIAやAMDと完全に競合する分野となります。
実は、去年からIntelがAMDからGPUの開発メンバーを引き抜いているという話がでており、単体GPU市場への参戦が噂されていました。しかし私自身は半信半疑で、今回のニュースに驚きを隠せません。
CPU+GPUでIntelがひとり勝ちする可能性も
AMDやNVIDIAは、半導体の製造を自社で行わず「ファウンドリ」と呼ばれる外部委託工場へ任せている部分があります。このため、ファウンドリの都合によって出荷量にバラつきがでたり、発売時期が遅れたりするわけです。
一方Intelは、自社で製造ラインを持っていることから、こういった都合に左右されにくいという強みがあります。これまで積み上げた半導体の設計・開発・製造と、ライバルから引き抜いた人材のパワーで、一気にCPU・GPU両市場の覇者となる可能性があるわけです。
Intelから発表される単体GPUのスペックは?
2018年6月現在、詳細は明らかにされていないものの「ゲームからデータセンターまで対応できるGPU」と噂されています。
また、GPU開発のノウハウがCPUの内蔵グラフィックにも反映され、飛躍的に性能が向上する可能性もあるでしょう。私はむしろこちらの可能性に注目しています。KBL-GやRyzen Gシリーズのように、CPU+GPUは今後主流になると考えられるからです。「後悔しないグラボの選び方、4つのポイント」で解説したように今のところNVIDIA GeForceが強い状況ですがINTELが入ってくると面白くなりますね。
CPU内蔵グラフィックでは、AMDにやや遅れをとるIntelがどれだけ挽回できるのか非常に楽しみですね。また、IntelとAMDの対決が激化すれば、ゲーミングPCの小型高性能化が一層進むのかもしれません。