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Intelが独自に開発したGPU「Arc」が登場してから早数年。
登場した当初は、「確かに動くが性能も価格も微妙」という存在でした。これは現時点でも変わらないと思います。
しかし、Arcもついに2世代目に入り「WQHD環境で実用的な存在」というくらいには進化しているようです。そこで今回はIntelの独自GPUであるArcの第二世代「Arc Bシリーズ」をチェックしてみたいと思います。
WQHD環境を狙う「2世代目のArc」
2024年12月3日、インテルは新GPU「Arc Bシリーズ」を発表しました。
具体的には新GPUとして12月13日に「Arc B580」(249ドル)が発売されたとのこと。
Arc B580はRTX4060(初出299ドル)やRX7600(初出269ドル)を意識し、フルHDゲーム市場のの主力GPUの座を狙うようですね。
以下、Arc B580のスペックです。
・コードネーム: Battlemage
・プロセスルール: TSMC 5nm
・実行ユニット: 20基 (Xe-core)
・XVE: 160基
・レイトレーシングユニット: 20基
・L2キャッシュ: 18MB
・ベースクロック: 1700MHz
・ブーストクロック: 2670MHz
・メモリーチャネル: 19.2Gbps
・搭載メモリ: GDDR6 12GB
・メモリーバス幅: 192bit
・インターフェース: PCIe 4.0 x8
・消費電力 (TBP): 190W
・補助電源端子: 8ピン
Arc B580は、WQHD環境でもライバル製品に勝つことを目的としているようで、「コスパの良さ」をアピールしています
特に「VRAM搭載量」が大きいことは特筆に値しますね。この価格帯の製品では「6~8GB」が主流ですが、B580は12GB。
VRAM搭載量は解像度が高いほど効いてきますから、「WQHD特化」とも言える仕様なのかもしれません。
また、前世代(Arc Aシリーズ)からの進化として「XeSS Frame Generation」が挙げられます。いわゆる「フレーム生成機能」に対応したのです。
フレーム生成に対応したことで、実質的なフレームレートがかなり向上する可能性があります。いよいよ実用域に入ってきそうですね。
ライバル製品とのベンチマーク比較
以下は、Arc B580とライバル製品における3Dマーク(ラスター系)のベンチマーク結果です。
Arc B580(249ドル)
Fire Strike: 30,445
Fire Strike Ultra: 7,913
Steel Nomad Light: 11,275
Steel Nomad: 3,043
Arc A750
Fire Strike: 24,415
Fire Strike Ultra: 5,258
Steel Nomad Light: 10,711
Steel Nomad: 2,568
Nvidia RTX 4060(299ドル)
Fire Strike: 26,007
Fire Strike Ultra: 6,026
Steel Nomad Light: 10,456
Steel Nomad: 2,288
AMD RX 7600(269ドル)
Fire Strike: 27,696
Fire Strike Ultra: 7,189
Steel Nomad Light: 9,761
Steel Nomad: 2,232
直接の競合となるRTX4060やRX7600よりもしっかりとスコアが上ですし、これは期待できるかもしれません。
あとはドライバーの熟成を待つだけという段階と言えそうです。個人的には2年以内に1台買ってみてもいいかなあというイメージですね。
グラボも2社競合から3社競合になることで、少しでも安価になって欲しいですね。