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コロナ禍の影響からか、再びMMOをプレイする人が増えてきたように思います。私の周りでも昔プレイしていたMMOに復帰する人が出始めています。MMOの元祖と言えば「ウルティマオンライン」でしょう。
西洋を舞台にしたクオータービューのウルティマオンラインは、半ば伝説的な存在になっています。一体、何がどうすごかったのでしょうか?
たった8人で9割を作った
ウルティマオンラインは、今でこそ伝説のMMORPGと呼ばれるタイトルですが、企画段階では全くと言って良いほど期待されていなかったのだそうです。
そのため、開発予算もあまりなく、開発室は工事中のフロアだったとのこと。さらに、開発チームはたったの8人。その後数百万人がプレイするモンスタータイトルにしては、あまりにも寂しいスタートですよね。
当時の開発チームの平均年齢は22歳で、この8人がウルティマオンラインの9割を創り上げたのだそうです。
運営チームは政治も学ぶ
当時はまだ大規模なMMORPGがほとんど存在しなかったため、「オンライン空間に多数の人間が集まると、何が起こるのか」といったノウハウを誰も持っていませんでした。
いざサービスが開始されると、現実世界の大都市を連想させるほどの盛況ぶりに、運営チームも驚きを隠せなかったと言います。
また、何よりも「都市」が出来上がり、現実世界と同じように「権力の濫用」「政治的な対立」などが確認されたのだとか。
さらに、チートやバグを利用した「PKギルド」の出現や「不正アイテムのリアルマネートレード」といった問題も噴出し、運営チームは対応に追われたそうです。
運営チームはこうした事態に対応するため、政治関係の書籍を読み込んで、都市運営のノウハウを蓄積していきます。まさに仮想空間上の小さな国家運営ですね。奥が深いです。
王の殺害「ロード・ブリティッシュ殺害事件」
運営チームのあるメンバーは、普段「ロード・ブリティッシュ」という名の王様キャラでログインし、ゲームマスターとしての役割を全うしていました。
ゲームマスターなので、当然のことながら設定上「無敵」です。しかし、ある日、無敵設定を忘れたままログインしてしまい、プレイヤーの放つ魔法で焼き殺されてしまいます。
これがウルティマオンラインの歴史でも最も有名な事件「ロード・ブリティッシュ事件」です。ロード・ブリティッシュが殺された瞬間、開発チームのメンバーはハッキングの可能性に震えたのだとか。
しかし偶然の事故であるとわかり、「開発チームを王に見立てた専制政治」から「プレイヤーの自治による民主政治」に舵をきるきっかけになったそうです。
結果的にこの事件が、ウルティマオンラインの発展につながっていきます。
作り手も予測できない魅力があった
のちに当時の開発メンバーは「何もかもが初めての試みで、どんなに緻密な設計をしても、何が起こるか予測できなかった」と語っています。
やはり色々な意味でウルティマオンラインは伝説のゲームなのでしょうね。