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メモリヒートシンクは正しく装着できていますか?CPUやM.2 SSDのヒートシンクとは違い、メモリヒートシンクはそれほど一般的ではありません。
OCに慣れた一部のユーザー以外は、使ったことがない方も多いでしょう。しかしゲーミングPCの性能を最大限に活かすならば、メモリヒートシンクも装着しておきたいところ。
そこでメモリヒートシンクの正しい取り付け手順を解説してみたいと思います。
メモリヒートシンクの取り付け手順
早速手順を見ていきましょう。メモリヒートシンクの取り付けは以下4ステップで行います。
1.メモリにサーマルパッドを貼る
メモリモジュール本体にヒートシンクを接着し、熱を伝えるためのサーマルパッドを取り付けます。
一般的にはヒートシンク側にサーマルパッドが付属しているので、それをメモリのチップ面に張り付けていきましょう。チップ面とは四角い凹凸がある面ですね。
チップから出る熱がヒートシンクに伝わるように、チップ全体をしっかりと覆うように張り付けるのがポイントです。
2.ヒートシンクにクッションを貼る
次はヒートシンク側にクッションを貼り付けます。2つのパーツでメモリを挟むタイプのヒートシンクでは、このクッションが付属していることが多いですね。
ヒートシンクでメモリを挟んでネジ止めするので、メモリを傷つけたり圧迫しすぎたりすることが無いようにクッションが設置するわけです。
3.ヒートシンクをネジ止めする
メモリを挟んだヒートシンクをねじ止めします。ネジ止めの強さは「手で回せなくなるまで」もしくは「抵抗を感じてから1回転程度」でOKです。
4.メモリスロットを開いてメモリを取り付ける
マザーボードに付属しているメモリスロットの爪の部分を開き、メモリ本体を挿し込みます。
ツメが固い場合はマザーボード本体を片方の手で押さえて、ツメ部分を下に押し込みましょう。爪が傾いて斜めになったらOKです。
両方のツメを開いたら、メモリを上からまっすぐ溝に落とし、人差し指と親指でメモリ両端を押し込みます。できるだけ均一に力がかかるようにし、全体重は乗せないようにしましょう。
メモリがしっかりハマると、爪が自動的に閉じますので目安にしてください。閉じた爪は念のためもう一度指で下から上に軽く押し上げます。
ヒートシンク付きメモリを取り付ける際の注意点
ヒートシンクはサーマルパッドやクッションと共に取り付けるので、これらに付着している接着剤が指についてしまうことがあります。
この接着剤をマザーボードの回路部分やメモリの差し込み部分に付着させると、不具合の原因になることがあるようです。サーマルパッドやクッションを装着したあとは、アルコールティッシュなどで指を清潔にしておきましょう。
また、ヒートシンクがついているとメモリ自体が差し込みにくいこともあります。私も過去に経験したのですが、ヒートシンクが滑ったりズレたりしてメモリにうまく力がかからないのですよね。
この場合、メモリをマザーボードに装着してからヒートシンクをつける、という方法も検討しましょう。今回はネジ止めタイプのヒートシンクを紹介しましたが、ネジを必要としないクリップタイプのヒートシンクなら比較的簡単です。
ちなみに私はAinexの「HM-12」というクリップタイプのヒートシンクを愛用していたことがありますが、すでに生産終了となっているようなので現在はかぶせるタイプのヒートシンクに切り替えました。
ネジ止めはRGBなどで光らせるモデルが多いのですが、RGBが不要ならばクリップタイプや被せるタイプが安く手軽でおすすめです。また、できるだけ安いものが良いというならばシンプルな純銅タイプが良いかもしれません。