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「CPUには経年劣化がない」という噂をよく耳にすると思います。厳密にいえば経年劣化はあるのですが、適切に保管されていれば性能の低下はほとんど感じられません。
とはいえ、マザーボードが古くなればCPUは使えなくなるわけで、長くゲーミングPCを扱っているとどうしてもCPUが余ってきたりします。
この余ったCPU、お金に換えられたらうれしいですよね。果たして、古いCPUは売れるのでしょうか。
「CPU」として売れるのは5~6世代前まで
古いCPUがどこまで古いものかによりますが、「しっかりPCに組み込んでCPUとして動かすための用途」であれば、売れるのは4~5世代前が限界かなと思います。
2023年でいえば、Kaby LakeやSkylakeあたりです。しかし、それ以前になってくると、現行世代の下位モデルよりも性能が低いCPUが増えるので、あまり良い値が付きません。
ちなみにSkylake時代のハイエンドである、「Core i7 6700K」でも5~6千円が相場です。売れないことはないのですが、売れるまでに結構時間がかかります。
じゃんぱらのような中古パーツ買取店だと、最も良い状態で3500円が相場なので、やはりあまりお金になりません。ミドルレンジ以下では2000円未満に落ち込むこともあるでしょうね。
ちょうどこのあたりが「CPU」として評価される限界ラインだと思います。
「名機」にプレミアはつくのか?
純粋な意味でのCPUとしてではなく、コレクション目的や記念品のような位置づけで買う人もいるでしょう。
つまり「プレミア」が付いている状態です。しかし、CPUに限って言うとあまりプレミア価格は期待できません。
例えば、2003年当時に大流行したAMDのサーバー向けCPU「AMD Opteron 240」ですが、中古市場にほとんど在庫がない状態です。
売れているというよりも、需要がないように見えます。また、AMD Opteronシリーズで探しても、価格はせいぜい500円~6000円程度。名機にもかかわらず、プレミア価格は付いていません。
また、Core iシリーズの名機として一世を風靡した「Core 2 Duo E6600」も単体では500~1500円程度で取引されています。こちらもプレミアは無しですね。
ということで、CPUの場合、数量限定モデルや○周年記念モデルを除くと、プレミア価格は付かないようです。
CPU用途ではない意外な需要?
一方で、すでにPCパーツとしては使えないような古いCPUをまとめて売っているケースも見かけます。
例えば、こちらのオークション(https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d1114270941)では、CPUを23個まとめてセット売りし、見事買い手がついています。
いずれもかなり古いCPUですが、出品者いわく「金抽出用」だそうです。CPUにはレアメタルや貴金属が使われているので、これらを「都市鉱山」としてみる人もおり、そういう方へのアピールなのでしょう。
23個で4600円なので決して高いとは言えませんが、古いCPUにも一応の価値はある、という証拠になります。
ちなみに私の場合、2023年で言えばIntelの第8世代CPUまでなら中古で買っても良いかなと考えています。もちろん、純粋にCPUとして使うためです。
第8世代から一気に性能があがりましたので、その境目を安く狙うという戦略があるわけですが、やはり趣味の領域ですね。
少しでも高く売りたいなら、3~4世代経過した時点で売却してしまうのがタイパの面でも優秀だと思います。